6割以上の高校生が「対人疲れ」。背景にある24時間営業のような社交状態
海外で浸透する「ソーシャル・バッテリー」とは

これは、人と関わるために必要なエネルギーを「充電式の電池」に例えた言葉で、欧米では会話の中で「My social battery is drained.(ソーシャル・バッテリーが切れた)」と伝えて予定を切り上げるなど、自分の心を守るための身近な概念として浸透しています。
まさに今の日本の高校生たちは、この"目に見えない電池"を激しく消耗させている状態と言えます。
「1人になった瞬間に……」常に気を張る高校生たち
自由記述からも、学校生活で常に気を張り、バッテリーを消耗している様子がリアルに伝わってきます。1人になった瞬間に疲れが一気にくる(埼玉県・高1男子)
人の表情や感情の動きなどに敏感で、顔色を伺いながら生活してる(埼玉県・高3女子)
人とコミュニケーションをとる中でその場の空気を壊さないために心をすり減らし、ソーシャル・バッテリーを消耗している様子が伝わってきます。基本的に人と話すと疲れる。相手のテンションに合わせて盛り上げたりすると疲れる(東京都・高2女子)
放課後・休日もSNSでつながり続け、2人に1人がバッテリー切れ
その消耗は学校内にとどまりません。「帰宅後や休日でも、LINEやSNSで人とつながっていることで『ソーシャル・バッテリーが削られている』と感じる」と答えた生徒は51.9%となりました。
一昔前は、校門を出れば「学校の人間関係」からは解放されていました。しかし現在は、帰宅後もSNSを通じてクラスの空気感や友人との会話が続きます。
「1人になってもバッテリーを充電できない」という“24時間営業”のような社交状態が、高校生たちの慢性的なエネルギー不足を引き起こしている要因と言えるでしょう。



