高校生のバッテリーを最も急激に消費させる要因は、周囲への「無理な同調」
実際、自由回答でも、笑顔の裏にある気疲れを訴える声が寄せられました。
無理して笑うことは、その場を円滑にやり過ごす手段である一方、1人になった瞬間に反動のような疲れを生むこともあるようです。ずっとニコニコしてたら『人生辛いことなさそうよね』って言われて。好きでずっとニコニコしてるわけじゃないのにって思いながら毎日を過ごしていました。トイレなど1人になれるときに真顔になったり、疲れが一瞬で押し寄せてきました(広島県・高3女子)
最も愛想笑いが起きる場面は「興味がない話に合わせるとき」
具体的にどういった場面で「愛想笑い」が必要になっているのでしょうか。
愛想笑いでやり過ごすしかない瞬間
自由回答からも、愛想笑いが必要になる場面の切実さが伝わってきます。本当は同意したくなくても、その場で否定すれば自分が不利になるかもしれない。そうした空気の中で、笑ってやり過ごすしかないと感じる高校生は少なくありません。他人の悪口を聞かされた時に、否定したら別の場所で悪い事を言われるなと感じて愛想笑いをせざるを得なかった(神奈川県・高3女子)
また、教室内の人間関係の微妙な距離感も、気疲れの大きな要因になっていました。
三人組で、私以外の2人が仲良くて知らない話をしてるから(福島県・高3女子)
仲のいい2人組と自分で3人グループを作らされた時は疲れた(長野県・高1女子)
こうした声から見えてくるのは、目立ったトラブルがなくても、教室の中では常に空気を読み続ける負担があるということです。相手が明らかに自分と関わりたく無さそうにしているのを横目に見ながら、それでもグループワークで会話しなければならない時(東京都・高1女子)
波風を立てないように振る舞い、自分が浮かないように気を配り続けることが、高校生のソーシャル・バッテリーを大きく消耗させていると考えられます。



