【500人調査】子どもに望む学歴「4年制大学」が6割超。“学歴の価値”は今後どうなる? 親の予測

塾選ジャーナルでは、小中学生の保護者500人に子どもの学歴について調査。4年制大学を望む声は6割を超え、背景には将来の選択肢を広げたいという思いがありました。学歴にこだわらない層の意見や、AI時代に重視されるスキルなど、最新教育観をレポート。

学歴の価値は「今より高まる・変わらない」が多数派

ここまで、保護者が子どもに望む最終学歴と、その理由を見てきました。では、そもそも「学歴の価値」は今後どう変わると考えているのでしょうか。

今後「学歴の価値」は、どのようになると思いますか
今後「学歴の価値」は、どのようになると思いますか

「今後、学歴の価値はどうなると思いますか」と尋ねたところ、「今より高まる」「変わらない」と見る層が6割強でした。一方で、「今より低くなる」と考える層は2割弱にとどまりました。

価値が今より高まる・変わらないと考える声

学歴の価値は今後も維持される、あるいは高まると考える保護者の理由には、就職する際の採用条件など、社会に出た際に起こりえる現実からの意見が目立ちます。

今でも学歴社会。学歴を重んじる感じは変わらないだろう。個人的には学歴より人間性や人生経験だと思うが何だかんだ言っても有名大学出てないと面接さえできなかったりする社会だから。社会の考えが変わるのにはかなり時間がかかりそうだと思うから。(茨城県 39歳女性 小4保護者)

学歴主義と言われなくなってきてるかもしれないが、結局就職の時には大学名のブランドは影響するし、OB、OGがいることで就職もしやすくなると思うから。(京都府 44歳女性 小4保護者)

これらの声に共通するのは、「学歴は万能ではないが、入口では見られる」という認識です。特に就職活動の初期段階では、応募条件や書類選考の基準として学歴が機能する場面があるという実感が背景にあります。

AIの発展により今後は人の仕事が恐らく減ってくると思うので、よりスペック重視になり、学歴は重視されてくると思う。(長崎県 39歳女性 小6保護者)

学力があって損はしないから。AIなどが進化しているが、情報を取捨選択する能力が必要になると思う。(埼玉県 37歳女性 小2保護者)

また、AIやテクノロジーの進化により単純作業が自動化されるなかで、「高度な知識」を身につける必要性が高まるという見方もあります。学歴そのものではなく、大学で体系的に学ぶことの価値はむしろ上がるのではないかという意見も見られました。

価値が低くなると考える声

多くの人が大学まで卒業したり少子化で大学が余るような状態になるなか、大学を卒業したことよりも、何を学んだかや自分が学びによって何を得たのか表せるような人が求められてくると思う。(神奈川県 中2女子 保護者)

学力だけではわからない能力も重視される時代がきていると思うから。(山形県 中1女子 保護者)

仕事に直結するスキルはオンライン学習や実務経験で身につけられるようになり、学歴以外の評価軸が増えているから。AIや自動化で仕事内容が変わり、「どこを出たか」より「何ができるか」が重視されつつあるから。(東京都 小3女子 保護者)

どちらの意見からも見えてくるのは、学歴の“役割の変化”です。

学歴は成功を保証するものではありません。しかし、進学や就職の入口で機能する可能性がある以上、持っていて損はないという受け止めが多数を占めました。

一方で、「何を学び、何ができるのか」という中身こそがより重要になるという認識も広がっています。

では、令和の保護者は子どもの教育において具体的に何を重視しているのでしょうか。

学歴以外で重視するのは「人間性」が最多

学歴以外で、子どもの教育で重視しているものは何ですか
学歴以外で、子どもの教育で重視しているものは何ですか ※本アンケートは複数回答形式のため、合計が100%を超える場合があります。

ここまで見てきたように、4年制大学を望む保護者は多数派です。しかし同時に、「学歴だけが全てではない」という認識も広がっています。

「学歴以外で教育において重視していること」を尋ねた設問では、「人間性(61.4%)」「コミュニケーション力(56.8%)」「幸福度・メンタルの安定(46.2%)」——上位3つは人間の中身にかかわる項目でした。

学歴があっても、社会で生き抜けなければ意味がない——これは結局のところ本人の人間性やコミュニケーション能力といった中身にかかっている、という考えが表れているといえるでしょう。

つまり、令和の教育観は「学歴という装備を整えた上で、人間性を磨く」ことを重視していることが分かります。

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令和の保護者たちが考える、学歴の“役割”
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