大学受験本番の朝——。これまでの努力をすべて出し切ってほしいと願う一方で、「体調は大丈夫かな」「朝ごはんは何を出せばいいの?」と、保護者の心は落ち着かないものです。
塾選ジャーナルでは、大学受験を経験した保護者を対象にアンケート調査を実施。この記事では調査結果をもとに、受験当日の朝食や前日の睡眠、子どもへの声かけなど、保護者がどのようなサポートを行っていたのかを紹介します。
アンケートから見えてきたのは、特別なことをするよりも「いつも通り」を大切にする保護者の姿でした。
受験当日の朝ごはん、保護者が“和食”を選ぶ理由とは?
受験当日の朝ごはんは、子どもの体調や集中力を左右する大切な要素です。また、保護者が子どものためにできる代表的なサポートでもあります。
そこで、大学受験当日の朝、先輩保護者がどのような朝食を用意したのかを尋ねました。
調査の結果、受験当日の朝ごはんに「お味噌汁やご飯などの和食」を選んだ保護者は66%と、全体の約3分の2を占めました。次いで「パンなどの洋食」が25%、和食派が圧倒的でした。
なぜ和食が多くの家庭で選ばれているのでしょうか。その理由をさらに詳しく見ていきます。
“和食人気”の理由:「いつも通り」「消化」「腹持ち」への配慮
受験当日の朝ごはんに和食を選んだ背景には、特別感よりも「安心して食べられること」に重点が置かれていることにあるようです。
保護者のコメントを見ていくと、普段通りで落ち着けること、胃腸に負担をかけないこと、試験中の空腹を防ぐことなど、子どものことを思う気持ちや工夫が見えてきます。
理由1. 「いつも通り」で平常心を保ってほしいから
最も多かったのが、「受験だからこそ、あえていつも通りの朝ごはんにした」という声。普段と違う特別メニューは、子どもに余計なプレッシャーや緊張を与えかねない——そんな懸念から、食べ慣れたメニューをそのまま出す家庭が目立ちました。
「いつも通りのごはんにした。焼き魚とお味噌汁と白米にして、受験だからといって変わったメニューしてプレッシャーを与えないようにした。」(ににさん 広島県 大学2年女子 保護者)
「受験だからといって特別なものを用意するのではなく普段食べている朝食にしました。平常心が重要だと思うからです。」(あゆさん 静岡県 大学1年女子 保護者)
「ゲン担ぎで縁起がいい料理も考えましたが、普段通りの朝食がいいと思いご飯、お味噌汁、おかず、納豆、卵焼きといういつも通りのメニューでした。」(ゆうママさん 東京都 大学3年女子 保護者)
理由2. 胃に負担をかけない“消化の良さ”を最優先したから
次に多く見られたのは、「胃が重くならないように」「お腹を壊さないように」といった、消化の良さや胃腸への負担を気にする声。和食を選ぶ理由としても、消化の良さや温かさが重視されていました。
「腹痛や、消化不良を起こさせないように、いつも食べているもの、消化がよいということに注意しました。」(meriさん 千葉県 大学2年女子 保護者)
「消化が良く、血糖値が緩やかに上がるように温かい和食にしました。また、普段から食べ慣れているメニューにすることで、お腹の調子が悪くならないように配慮しました。」(はるさん 東京都 大学1年男子 保護者)
「食中毒にならないもの、消化にいいものに気をつけた。体が温まるもの、ほっとするものにした。」(千晴さん 神奈川県 大学2年女子 保護者)
理由3. 試験中もエネルギーが続くよう“腹持ち”を重視したから
3つ目のポイントは、試験時間中の空腹対策。長時間の試験に耐えられるよう、腹持ちの良さやエネルギーの持続性を意識してメニューを組み立てたという声も多くあがっていました。
「ご飯はパンよりもエネルギーが持続しやすくて試験中に集中力が切れず安心なので、パンよりもご飯を選びました。焼き魚や納豆、味噌汁など栄養バランスについてもこだわりました。」(みなさん 北海道 大学1年女子 保護者)
「パンは腹持ちがしないので、ご飯にし、簡単に食べられるようおにぎりにしました。」(ようママさん 神奈川県 大学3年女子 保護者)
「早く空腹にならないように炭水化物のご飯をを少し多めに出しました。」(じゃすみんぶさん 兵庫県 大学1年女子 保護者)
こうして見ていくと、多くの家庭が「特別な食事」よりも、子どもがいつも通りの力を発揮できる“コンディションづくり”を最優先して朝ごはんを選んでいることがわかります。
ここまで受験当日の朝ごはんについて見てきましたが、保護者の受験生サポートは朝ごはんだけではありません。ここからは、受験前日から当日の見送りまで、保護者がどのように子どもをサポートしていたのかを紹介します。



