「4年制大学」を望む理由は「就職に有利」「選択肢が広がる」
最終学歴として「4年制大学卒」を望む保護者が最多となった背景には、どのような理由があるのかを深掘りしてみます。
最も多かったのは「就職に有利になる」(52.1%)、次いで「将来の選択肢が広がる」(42.1%)でした。続いて「専門性を身につけられる」(39.2%)、「収入につながると思う」(34.4%)です。
具体的な声を見ていきましょう。
1. 就職に有利だと思う
大学を卒業していると選択肢も広がり初任給が高いイメージだから。本人の強い意思で高卒を選ばない限りは、大学で勉学、経験を積んでほしいため。(福岡県 41歳女性 中2保護者)
自分が高卒であまり良い職に巡り合えず、収入があまり高くない為、子どもには大学まで行って選択肢を広げてほしい。(長崎県 39歳女性 小6保護者)
日本ではやはり学歴が、それなりの収入を得るために必要だと思う。でも仕事ができるということと勉強ができるということは異なるため、バランスよく養ってほしい。(大阪府 36歳女性 小1保護者)
コメントには、「初任給」「就職」「収入」といった具体的なキーワードが並びます。大学を卒業していることで、就職できる企業の選択肢が広がる、収入面で有利になる可能性があるといった就職時の“差”を意識していることが読み取れます。
2. 選択肢が広がる
大学に出ることで色々な選択肢が広がる。最終的に自分がやりたいことが見つけられた時に、大学を卒業していることで可能になることも多いと思うので最低限4年制大学は卒業してほしいと思う。(埼玉県 37歳女性 小5保護者)
子供が社会へ出る時に、色々な選択肢から選べるようになっていて欲しい。社会に出ると学歴は関係ないという言葉もよく聞くが、努力した証になるし、自己肯定感も上がるのではないかと思う。(栃木県 44歳女性 中2保護者)
なるべく選択肢を多くさせたいと思っています。今の時代は学力がなければ自分のなりたいものにもなれないので、多くを選ぶのであればまずは根本の学力をしっかりと身につけてほしいと思いました。(埼玉県 39歳女性 小4保護者)
特に印象的なのは、「やりたいことが見つかった時に可能になることが多い」という表現です。将来の夢がまだ定まっていないからこそ、進路を早期に狭めたくない。あるいは、本人が後から進路変更を希望した場合にも対応できるようにしておきたい。そのための“最低限”が4年制大学という考えです。
3. 専門性を身につけられる
自分の力で生きていけるようになってほしいので、しっかりとした知識や技術を身につけてもらいたい。(栃木県 40歳女性 中1保護者)
医療系の資格を持ってほしい。その中で、本人が医師になりたいと言っている。(京都府 54歳女性 小6保護者)
自分が資格なく苦労したから最低限資格を取って将来役立ててほしい。(栃木県 41歳女性 中3保護者)
これらのコメントからは「自分の力で生きていけるかどうか」という本質的な自立に焦点が当てられていることが分かります。特に「資格」「技術」といった具体的な言葉が挙がっている点が特徴的です。
単に学歴を得るのではなく、変化の激しい社会の中で“揺らがない軸”を持ってほしいという願いが、専門性という言葉に込められているようです。
次章では、こうした多数派の価値観とは異なり、「学歴にこだわらない」と考える家庭の視点を見ていきます。



