「学歴にはこだわらない」家庭が優先するのは「本人の適性・意思」
最終学歴として「4年制大学卒」を望む声が最多となった一方で、「特にこだわりはない」と回答した保護者も21%でした。決して少数とはいえない割合です。
この層の特徴は、学歴を否定しているのではなく、「それ以上に重視するものがある」という姿勢にあるようです。進路を固定せず、子どもの適性や意思を優先したいという考え方です。
理由1. 「本人の適性・やりたいこと」を優先したいから
保護者のコメントからは、進路の最終判断は子どもに任せたいという思いが感じられます。
子供の人生だから子供がやりたいことを優先したい。親は一応応援するけど口は出さない。(福岡県 47歳女性 小3保護者)
子供が好きなような人生を生きてほしいから、学歴は親がこだわるところではない。(千葉県 39歳女性 小1保護者)
ある程度の学歴は必要だと思いますが、本人のやりたいようにするのが一番だと思うので。高卒を希望するのならそれでいいと思うし、大学に行きたいのなら家族で協力していくという考えなので。(埼玉県 47歳女性 中2保護者)
理由2. 学歴より“生きる力”を重視したいから
また、学歴そのものよりも「自立」「生き抜く力」を重視する声も見られます。
社会で独り立ちして欲しい。すねかじりしないで、自立した生活を送ってほしい。(奈良県 40歳女性 小6保護者)
社会に出て大切なことは学歴ではなく、本人の人間性や何ができるかによると思う。(京都府 49歳女性 小5保護者)
学歴も大切だと思うが、しっかりと勉強しながらも、学歴だけでない生きる力がこの先はもっと必要になると思う。(東京都 42歳女性 小3保護者)
ここで重視されているのは、学歴という“肩書き”よりも、社会で通用する力です。必ずしも4年制大学に限定せず、「学び続ける姿勢」や「自立できる力」を育てることを目標に掲げています。
学歴にはこだわらないとしている保護者の多くは学歴の価値を否定しているわけではありません。大学進学が最適な場合もあれば、別の道が合う場合もある——そうした柔軟な進路観が背景にありそうです。
ここからは、4年制大学を“保険”と見る多数派と、子どもの“適性”を最優先にする層——こうした多様な価値観を踏まえつつ、「学歴の価値は今後どうなるのか」という問いに目を向けます。



