奨学金を100万円以上借りている人は全体の7割以上。返済中の20代が抱える“奨学金の後悔”とは

奨学金の借入総額や返済期間、月々の返済額を20代100人に調査。過半数が200万円以上を借り、10年以上の返済を続ける実態が判明しました。「社会人になってから重く感じた」という経験者の本音や、後悔しないための親子での話し合いのポイントを解説します。

奨学金で後悔しないための3つのポイント

ここまで見てきたように、奨学金は進学の選択肢を広げる一方で、若者にとって長期間にわたる負担にもなります。だからこそ重要なのは、「借りるかどうか」をそのときの状況だけで判断するのではなく、借りた後の生活まで含めて具体的に想像することです。

今回の調査で寄せられた経験者の声から、事前に整理しておくべきポイントが見えてきました。

ポイント1. 「総額」「年数」「月額」を必ずセットで考える

奨学金について考える際、借入の可否や借入可能額だけに目が向きがちです。しかし、調査結果を見ると、負担感を左右していたのは「総額・年数・月額」の組み合わせでした。

・最終的にいくら借りることになるのか
・その返済は何年続くのか
・毎月いくらを支払い続けるのか


この3点を切り離さずに確認することで、卒業後の生活への影響をより現実的に捉えることができます。

調査では「奨学金を借りることは当たり前だと思っていたが、いざ返済してみると負担」「借りなくていいならそれに越したことはない」といった声も見られ、1つの側面だけを見て判断することはリスクが高いといえそうです。

ポイント2. 親子で「返済後の生活」を想定して話し合う

奨学金の返済は、多くの場合、卒業後すぐに始まります。収入が安定しきらない時期から返済が始まるため、本人だけでなく家庭での理解と共有が欠かせません

実際に、「親と十分に話し合えたことで納得して借りられた」「もっと返済後の生活について話しておけばよかった」といった声があがっており、借りる前の対話の有無が、その後の受け止め方に影響している様子が見受けられました。

進学時点では実感しにくい部分だからこそ、

・就職後の収入イメージ
・住居費や生活費とのバランス
・返済が続く期間に起こり得るライフイベント


について、できる範囲で言葉にしておくことが重要です。

ポイント3. 納得がいくまで検討する

多くの回答者が、奨学金を「仕方がなかった」と振り返る一方で、奨学金の選択に納得感が得られたケースも見られました。そのために必要なことは

・借入額をできるだけ抑える
・条件の合う制度を早めに調べる
・家庭内で役割や考え方を共有する


といった工夫です。奨学金は、進学を支えてくれる大切な制度であり、同時に長く続く負担でもあります。だからこそ奨学金の条件を徹底的に調べるなど可能な限り負担を減らす努力が必要だといえます。

【まとめ】「分かっていたはず」が、返済で現実になる奨学金の重さ

20代100人への調査から、奨学金は借りる時点では総額や返済年数を理解していたとしても、返済が始まると想定以上の負担として実感されている実態が見えてきました。

月々の返済額自体は極端に高額ではないものの、家賃や生活費と並ぶ固定支出として長期間続くことで、生活の余裕を奪っている様子がうかがえます。

奨学金の負担は、「返せないから苦しい」というよりも、返済を続けながら日々の生活や将来設計を考えなければならない点にありました。

一方で、奨学金があったからこそ進学できた、学びを諦めずに済んだという声もあり、制度を単純に否定できるものではありません。だからこそ、奨学金を検討する際には、借入時点の数字だけでなく、返済が始まった後の生活まで含めて親子で共有しておくことが重要だと言えるでしょう。

アンケート調査概要

調査対象:奨学金を利用している20代(有効回答数100名)
調査時期:2025年12月
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットを使用した任意回答
調査レポート名:「奨学金」に関する実態調査

※本調査レポートの内容(グラフ・データ・本文など)の無断転載・改変を禁じます。
掲載しているグラフや内容を引用する場合は、出典「塾選ジャーナル調べ:『奨学金』に関する実態調査」と明記し、『塾選ジャーナル』の記事(https://bestjuku.com/shingaku/s-article/44650/)へのリンク設置をお願いします。

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この記事の執筆者:塾選ジャーナル編集部
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