奨学金を100万円以上借りている人は全体の7割以上。返済中の20代が抱える“奨学金の後悔”とは

奨学金の借入総額や返済期間、月々の返済額を20代100人に調査。過半数が200万円以上を借り、10年以上の返済を続ける実態が判明しました。「社会人になってから重く感じた」という経験者の本音や、後悔しないための親子での話し合いのポイントを解説します。

「結婚やローンにまで響く?」20代が抱える奨学金返済への深刻な不安

奨学金の負担は、借入総額や返済期間、月々の返済額といった「数字」だけでは測りきれません。実際に返済を続けるなかで多くの人が不安を感じており、声として挙がっていたのは、将来の選択肢が狭まるのではないかという不安でした。

約6割が奨学金について何らかの不安を抱えている

奨学金の返済について不安はありますか?
奨学金の返済について不安はありますか?

奨学金について不安の有無を聞いてみたところ、「不安に思うことがある」と回答した人は全体の約6割にのぼりました。

借入総額や返済期間、月々の返済額はいずれも小さくありません。こうした条件下では、完済できるかだけでなく、返済を続けながらどんな生活ができるのかという点も不安につながっていることがうかがえます。

不安の中身は「将来設計」にまで広がる

不安の内容を具体的に聞いてみると、家計など目の前の生活費の心配だけではありませんでした。今後、完済できるか、そして将来のライフイベントや人生設計への影響といった数年先・十数年先の選択にも影を落としていることが見て取れました。

不安1. 家計への負担

社会人になって、奨学金の残高のことを気にしてしまい、貯蓄に十分に回せなくなっている。(ランさん長野県社会人5年目)

物価高の影響で生活が苦しいため、奨学金の返済も負担に感じている。(さくらさん大阪府社会人5年目)

借りている額が多いので、返すのに時間がかかり、家計を圧迫しているため少し不安です。(oneday_goさん大阪府社会人4年目)

不安2. 完済できるか

今は順調に返済を続けていますが、今後もし怪我や病気で働けなくなったり、会社の業績が悪化して収入が減ったりした時に、20年近く続くこの返済を滞りなく進めていけるのかという将来への懸念は常に心のどこかにあります。(はるかぜさん東京都社会人4年目)

返済を完了できるか不安がある。仕事が続けられないなどの事態になったらと思うと不安に感じる。(みかんさん兵庫県社会人4年目)

収入が大幅に増える見込みもなく、年々出費がかさんでいくので、支払いが難しくなっていくことの心配。(つつさん北海道社会人3年目)

不安3. 将来への影響

まだ返済し切っていないので、現在お付き合いしている人と結婚する際に、マイナスな要素にならないかが不安です。(ちんぴなさん東京都社会人5年目)

完済するまで家とかのローンが組めないのか、などの面で不安な部分はある。(みんさん福岡県社会人5年目)

私が40歳近くになるまで返済し続けることになるので自分の将来の選択肢が狭まるのではないかと不安。(かさかささん茨城県社会人2年目)

ここで注目すべきは、返済期間が10年〜20年という「超長期」にわたることによって不安が生じる点です。コメントで出てきたような「働けなくなった時の不安」は決して大げさではありません。一度返済が始まれば、個人の事情に関わらず月々の支払いは続きます。

さらに、奨学金が「借金」であるという現実は、結婚や住宅購入といった人生の節目で負の資産として意識されることも少なくありません。特に住宅ローン審査では返済負担率に算入されるため、希望通りの融資が受けられないこともあります。

パートナーとの共同生活を始める際に「負債を抱えた状態」でスタートすることへの心理的・経済的なハードルは、奨学金返済を続けている時期において深刻な課題です。

若者の声からは、奨学金の返済が「今の生活を圧迫するもの」というだけでなく、将来の選択を慎重にさせる要因としてのしかかっている様子がうかがえます。

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「奨学金は借金」分かっていても、借りしかなかった切実な理由
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