高校や大学とは違い、当日や翌日に合格発表が行われることも多い中学受験。結果を待つ間も次の入試に向かわなければならず、不合格の知らせを受け止めながら受験を続ける家庭も少なくありません。
4回連続の不合格という厳しい現実に直面した娘。精神的にも追い込まれる中で、いつもは「褒めて見守る」ことに徹していた母が、最後の局面で下した決断とは——。
娘の気持ちを最優先にしながら受験を支え続けた母の覚悟と機転が、逆転合格を引き寄せたリアルな体験談をお届けします。
※この記事は、2025年12月に行ったインタビューをもとに作成しています。
【保護者プロフィール】
名前:岩崎 洋子(仮名)
住まい:東京都
年齢:46歳
職業:自営業
性格:穏やかな性格
家族構成:父、母、長女、次女(本人)
【中学受験を行った子どものプロフィール】
名前:岩崎 七菜(仮名)
性別:女子
学校名:品川女子学院中等部
入学年度:2025年度
性格:社交的で明るい。何ごとにも積極的で活発
偏差値:
学習開始時 62〜63(栄光ゼミナール アタックテスト)
受験本番直前 69(首都圏模試)
受験結果:
品川女子学院中等部 合格
立教女学院中学校 不合格
東京女学館中学校 合格
埼玉栄中学校 医学クラス 合格
女子校一択の志望校選び。校風や設備、通学路を学校見学で確認
——最初に、中学受験を考え始めた理由・きっかけを教えてください。
3つ上の姉が同じ塾に通って中学受験を経験しているので、自分も挑戦したいと。小学3年生の2月でした。小さな頃からお姉ちゃんが大好きなので、一緒がいい! という感じです。
——お住まいはよく知られた文教地区ですよね。やはり中学受験する友人は多いですか?
娘のクラスメイトだと、9割の子が中学受験の塾に通っていたと思います。実際に私立へ進学するのは6割、あとは中高一貫校も含めて公立が4割という感じです。6年生は1月から欠席が目立ち始めて、2月1日なんてクラスに5人くらいしか登校しないと聞いています。
娘は何事にも積極的で活発、負けず嫌いなところもありますし。中学受験を決めたのは自然な流れだったように思います。
——志望校選びは、親子でどのように進めましたか?
親の価値観を押し付けすぎず、とにかく娘の希望を大切にしたいと考えていました。自分の意見や好みがハッキリしているタイプなので、志望校選びは進めやすかったです。
最初から女子校の一択しか頭にないようでしたので、「社会には男の人もいて成り立っているんだよ」と、選択の幅が広がるようなアドバイスはしました。ですが、「学校のうちは女子だらけがいい」と即答だったので、「はい、そうですか」って(笑)。だから、学校見学は女子校だけを回りました。
——学校見学は何校くらいに参加されましたか?
小学3年生のときから始めて、豊島岡女子学園、吉祥女子、鷗友学園女子、立教女学院、品川女子学院の5校です。
——5校を回ってみて、どんな気づきがありましたか?
在校生の雰囲気や校風などは、やはり実際に赴いてみないとわからないと親子で感じました。校舎や設備、制服も、娘にとって大切なチェックポイントのようでした。体験授業そのものは楽しくても、学校全体としては惹かれないこともあったみたいです。
さらに娘が気にしていたのが、最寄り駅からの通学路です。学校見学のときに歩いてみて、なるべく近いほうがいいとか、いろいろ思うところがあったようです。
——どのような点を重視して、第一志望を決めたのですか?
小学5年生のときに立教女学院を見学し、伝統校でありながら、生徒の自主性を重んじた伸び伸びとした校風に親子で好印象を抱きました。当時、成績も順調に伸びていて、合格確率も80パーセントあったので、本人も志望校としてイメージしやすかったのだと思います。
——併願校は、どのような基準で選びましたか?
親としては併願校も大学附属がいいのではと考えていました。中学受験で努力するのだから、もう大学受験のストレスは減らしてあげたいと思ったので。
でも娘は向上心が強いので、将来の可能性を狭める選択はしたくないようでした。大学附属だからという理由だけで併願校は選びたくないと。
小学6年生のときに学校見学に行ったのが、今通っている品川女子学院でした。社会で活躍できる女性を育成するという理事長のお話がスッと入ってくるような、明るく活発な在校生たちの雰囲気が娘をとても惹きつけたようです。
創立100周年を迎えて新築された校舎がきれいでスタイリッシュなので、その点も高評価だったのだろうと思います。



