4連続不合格の“大ピンチ”から品川女子に逆転合格! 2月1日の夜、母が下した「起死回生の決断」

品川女子学院中等部に合格した親子の中学受験体験記。4回連続不合格の苦しい状況でも、娘を信じ見守り続けた母が最後に下した決断が“逆転合格”へと導きました。取材に答えた母のリアルな声を届けます。

大波乱の2月、最後には母の機転が功を奏して……

——どのような受験日程だったのでしょうか?

当初は第1志望の立教女学院、第2志望の品川女子学院のみを受験することになっていました。主人は「この2校がダメだったら公立で」、という考えだったので。ただ塾から、場馴れのために第一志望の前にも受験したほうがよいとアドバイスを受け、埼玉栄の受験は決めていました。

私としては1日10時間以上も勉強している娘の姿を見守ってきたわけですから、リスクの大きい受験計画なんて賛成できるわけがありません。

入試直前には立教女学院の合格確率も50パーセントに落ちていて、品川女子学院は70〜80パーセントでした。そこで万が一のことを考えて、偏差値も校風もピッタリだった東京女学館を私が選び、出願したんです。もう2月1日の夜になってからのギリギリの判断でした。

最終的には、1月に埼玉栄、2月は1日の午前に立教女学院、午後に品川女子学院、2日は午前に品川女子学院、午後は東京女学館、3日は東京女学館、4日は品川女子学院という受験日程になりました。
入試日程——入試本番の日は、どのように送り出されましたか?

せっかちなところがある子なので、塾からのアドバイスを当日も繰り返し伝えました。解けると舞い上がってしまうことがあるみたいで、ケアレスミスを防ぐためにもう1回見直すこと、書き飛ばすと6と0が判別しにくくなるので注意すること、などです。

——2月1日、2日は不合格が続いてしまったと伺っています。最終日の合格をもらうまでの娘さんのご様子は?

そうなんです。不合格が続いた2日間は本当につらかったです。

1月に受けた埼玉栄の医学クラスは、無事に合格をいただきました。その後、第一志望だった立教女学院には届かず、不合格。品川女子学院も算数1科目入試、4科目入試で落ちてしまい、東京女学館も2科目入試は不合格でした。

特に立教女学院は手応えがあり、塾で採点してもらった時点でも合格可能性があっただけに、娘はかなり落ち込んでしまいました。悔しくて泣く娘を見て、夫も通わせるつもりのなかった埼玉栄に「頑張って合格したいい学校、通ってもいいよ」と慰めてくれて。

だからこそ、3日の東京女学館4科目入試で合格をいただいたのは、親子ともに本当にうれしかったです。私が急遽、出願したので過去問を解くこともできず、不安で一杯でしたが、この合格が精神安定剤になったと思います。

翌日の品川女子学院の表現力総合型入試は高倍率で、合格は難しいかもと感じていた中でのチャレンジでしたが、合格を勝ち取ることができました。

——前日に東京女学館の合格というお守りを与えられた、お母様の判断は大きかったですよね。

私は心配性なので、併願校を多く用意したのはよかったと思っています。東京女学館は2月1日の夜、急遽出願したと言いましたが、もしもに備えて、以前から塾とも相談してこっそり選んでいた学校だったんです。

娘は肝が据わっているというか、「往復ビンタをもらったみたい」とは言っていましたが、不合格が続いた2日間は私より動揺していなくて。私は3日に東京女学館の合格をいただくまで、食事も喉を通らなかったです。

——現在の様子、中学校生活について教えてください。

品川女子学院には、能動的に人生をつくることができる人材の育成という教育方針があって、生徒ファーストな自主性を大切にした学校です。部活も勉強も意欲的にこなす生徒が多く、自由で活発な娘も生き生きと学んでいます。

企業や大学とコラボレーションした講座や授業も豊富です。中学3年生になると起業体験プログラムも用意されているので、今から楽しみにしているようです。

実は入試のときにも、「休憩時間はお菓子や軽食を食べてもよい」という他校にはない自由さがあったそうです。窮屈な環境を好まない娘なので、そのときから自分にぴったりだと思ったみたいです。

——中学受験を終えて、娘さんの成長を感じることはありますか?

志望校も勉強の進め方も、なるべく自分で決めさせたので、中学受験という経験は大きな自信につながったと思います。私はプリント類の整理、あとは“褒める担当”くらいに徹しましたので。

私のほうが眠くなって不機嫌になるほど、23時くらいまでガツガツ机に向かったり、集中力もつきました。算数の個別授業を受けるよう説得できていたら、と後悔も少しありますが、娘の思うようにさせたことで、主体性を育めて良かったと考えています。

取材後記

わが子を大切に思えばこそ、つい世話を焼きすぎてしまうもの。中学受験のサポートも、志望校や併願校選び、勉強の進め方など、困難を避けるためにと先回りして細かく指示してしまいがちですよね。

娘の受験期間を通して、うるさく口を出すのではなく、褒めること、見守ることを心掛けた岩崎さん。だからと言って、すべて言いなりというのではなく、万が一の時には備えておき、最大のピンチを乗り越える重要な役割も果たしています。

勉強に厳しくなりがちな夫とのバランスを取るためにも、優しく癒す存在であろうとしたそうですが、それはなかなか容易なことではありません。

そんな中、ギリギリのタイミングで決断した東京女学館への出願。この判断が逆転合格を引き寄せたターニングポイントになっている点がとても印象的でした。

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この記事の執筆者:塾選ジャーナル編集部
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