候補の人を見つけたら確認しておきたいこと
このとき注意しておきたいのが、本人以外の同居家族の同意も得ることです。
本人はあなたの犬を引き受けるつもりだったけれど家族の同意を得られておらず、いざというときになって家族の反対にあい犬を託すことができなかった……ということになったら目も当てられません。同居家族の同意も得られているか確認をし、必要があればあなたが同居家族に会いに行って話し合いをしましょう。
相手が集合住宅に住んでいる場合、ペット可の物件かどうかも確認しなくてはなりません。
ペット可でも頭数制限があるところがほとんどですし、ペット可だけれども大型犬は不可としているところもあります。そのあたりもクリアできるか、場合によっては引っ越し費用まで捻出できるかも考えます。なかには自分が倒れたあと友人に自分の家に引っ越してもらい、ペットの面倒を見てもらうという段取りを整えた人もいます。
「親戚とは縁遠いし友人も皆、高齢で頼める人が見当たらない」ということもあるでしょう。そういう場合は老犬ホームや、犬の保護相談に乗ってくれる動物愛護団体を探しましょう。こうした施設はいま全国にあります。ただ、もちろんどこでもいいわけではありません。あなたが「ここなら安心」と思えるところを見つけてください。
『私が死んだあとも愛する犬を守る本』(日東書院本社)では、犬の命を救う「遺言書」など、愛犬を守るための知識が掲載されています。終活を意識し始めた方も、そうでない方も必読の一冊です。
この書籍の執筆者:富田 園子 プロフィール
日本動物科学研究所会員。著書に『私が死んだあとも愛する猫を守る本』『犬と一緒に生き残る防災BOOK』をはじめとした大人気「ペット防災」シリーズ(日東書院本社)、『教養としての犬 思わず人に話したくなる犬知識130』『いぬほん』(西東社)ほか多数。飼い猫7匹。



