カーブの謎、駅ナンバリング逆転…「新京成」改め「京成松戸線」に隠された10の意外な見どころ
2025年4月1日、千葉県の松戸駅~京成津田沼駅間を結ぶ新京成電鉄は京成電鉄と合併し、京成電鉄松戸線として生まれ変わった。カーブが多く、個性的なピンク色の車両が特徴のこの路線について、これまであまり知られていなかった話題をまとめてご紹介する。
5. わずかに残る単線区間
新津田沼駅~京成津田沼駅は唯一の単線区間だ
京成松戸線は、ほぼ全線が複線化されている。唯一の例外は、新津田沼駅~京成津田沼駅(1.2km)。もともとは現在の新津田沼駅近くにあった京成電鉄の車両工場への引込線であり、それを利用して、新京成線は京成津田沼駅へ乗り入れていた。
住宅が密集している上に、新津田沼駅で下車してJRに乗り換える人も多いので、単線でも何とか間に合っているようだ。
新津田沼駅では、単線のため松戸駅行きが到着してから京成津田沼行きが発車する
6. 等間隔な列車ダイヤ、優等列車はなく、千葉線直通がある
昼間は20分ごとに走る千葉中央駅行き直通電車
京成松戸線には快速や急行といった優等列車は設定されていない。全線通しで乗る利用者はほとんどおらず、短区間の利用で他線に乗り換えて都心へ向かう人が多いためと思われる。
全列車が普通列車(各駅停車)で、昼間は10分間隔。朝のラッシュ時は4分間隔の時間帯があり、新津田沼駅~京成津田沼駅の単線区間がネックになっているので、松戸駅~新津田沼駅折り返しの電車が何本かある。
また、昼間の時間帯を中心に京成津田沼駅から京成千葉線に乗り入れて千葉中央駅に直通する電車が20分ごとに設定されている。