JR中央・総武線「三鷹駅」には何がある? 実は太宰治ファンの聖地、常に文化が“新陳代謝”し続ける街
JR中央線で新宿駅~立川駅のちょうど中間にあたり、中央特快も停車する三鷹駅。隣にある超有名タウン・吉祥寺駅の影に隠れがちですが、その街中には何があるのか。この記事で詳しく紹介します!
南口には銭湯が2軒も!
街歩きで汗をかいたり、疲労を覚えた後は銭湯でサッとリフレッシュしたいもの。そんなときに行きたくなる銭湯が、三鷹駅南口では2軒も営業中です。
「
アサヒトレンド21」は、ビル型銭湯ながら脱衣所や浴室が広く、清潔。浴槽の温度もちょうどよく、とりわけ高温のジャグジー風呂に癒されます。
この銭湯で特におすすめなのがサウナ。室内はそこそこの人数を収容でき、体への負担はほどほどながらしっかり汗をかけて満足できる絶妙な温度設定。しかも水風呂と外気浴スペースの動線が非常によく、サウナで汗をかいてからサッと水風呂で体を引き締め、すぐに外気浴スペースでゆったり……という「ととのい」ルーチンが快適で、
こだわり強めなサウナーにも広く推奨できる穴場の銭湯です!
また、中央通り商店街にほど近い場所には、ビル型銭湯「
春の湯」もあります。こちらも三鷹地域で長年愛されてきた風呂屋なので、「アサヒトレンド21」と入り比べてみてはいかがでしょうか。
こまやかな新陳代謝を続ける三鷹駅
三鷹駅では2024年12月にニュースポットがオープン予定です。それがこちらの温浴施設「FLOBA(フローバ)」。取材時点では工事用の幕に覆われていました。
こちらは「複合型居場所施設」だそうで、ラウンジスペースやカフェ&ダイニングも充実。ちょっとしたノマドワークなど、お風呂以外でも長時間過ごしたくなる施設になりそうです。
新しく登場するものがあれば、去っていくものもあります。三鷹駅西側の広大な車両基地にまたぐ「
三鷹跨線(こせん)人道橋(跨線橋)」は、1929年に建設された大掛かりな鉄橋で、太宰治がここを好んで訪れていたほか、多くの鉄道ファンに愛され続けたスポットです。
現在は老朽化のため封鎖されており、2025年8月までに撤去とのことですが、多くの文豪達の足跡が現在も語り継がれているように、この跨線橋の思い出も人々の中に永く残ることでしょう。
JR三鷹駅周辺は買い物スポットとして栄えており、多くの文豪たちによる深い文化的土壌があるだけでなく、新しい世代やさまざまな個性を持つ人々に対する住みやすさ・ホスピタリティの向上など、未来に向けて細かな発展と改良を続けている街です。
もしも太宰治や山本有三が現在の三鷹駅周辺に住んでいる現代人だったなら、彼らがどんな小説を書いていたか気になりますね!
この記事の筆者:デヤブロウ プロフィール
都内在住の街歩きライター。Yahooエキスパートとして台東区の地域情報を発信するほか、「macaroni」など複数メディアで執筆を行う。飲食店、博物館、銭湯巡り、寺社探訪を中心に地域情報を発信中。東京シティガイド検定を取得済み。