東京から約1時間半。行き交う船の景色に癒される、この夏行きたい“眺望”という名の海辺のホテル

夏の暑さと忙しさが相まって、「広い景色を眺めてぼーっとしたい」「温泉やサウナで癒されたい」「おいしいものを食べたい」そんな気持ちがムクムクと湧いてきて。今回はその全てをかなえてくれる“眺望”という名のホテルへ家族で宿泊をしてきました。

夏らしさ×地元素材を存分に味わえる、夜のフルコース

さて、癒しの三大欲求の3つめ。「プロの作るおいしい料理で癒されたい」も、見事にかなえてくれたのが、開放的なガラス張りのレストランで味わう夜のフルコースです。夕食の時間設定は17:30からと20:00からの2部制。筆者は17:30からを選び、まだ外が明るいうちから食前酒の梅のスパークリングをひと口。

前菜は鮑のワイン蒸し キャビア添え、チキンとフォアグラのガランティーヌ、パプリカのムースなど。酸味の利いた爽やかな夏野菜のピクルスの乗ったムースと、少し甘さのある食前酒の組み合わせが心地よく、目の前に広がるオーシャンビューとともに、リゾート気分を盛り上げてくれました。
夜のフルコース
夏を感じる爽やかな風味と色鮮やかに盛られた前菜に、三崎鮪を生かした冷製のバジルパスタ。柔らかいお肉とシャリアピンソースがマッチしたひと品
続いて、三崎鮪のタタキが乗った冷製パスタ。バジルソースに絡んだ松の実がアクセントになったこちらも、夏らしさを味わえる爽やかな大人の味。その後に登場したヴィシソワーズに、お魚料理に、お肉料理に……と、プロの趣向の凝らされたおいしい品々に、ここのところ自宅ですっかり自分が作る料理の味に飽きてしまっていた筆者は夢心地に。
 
今回、良い機会にとフルコースデビューをさせた小学校高学年の息子には、少々大人向けの味付けが並んだ前半戦でしたが、見た目の美しさも相まって、全てをちゃんと口にしていました。家では気に入らないものは口に運ぶことすらしないのに!

そしてお肉の柔らかさに狂喜乱舞。「このお肉のためにもう少しおなかに余裕を残しておけばよかった」と。見事にフルコースの楽しみ方を学んだ、素晴らしい機会となりました。
 
最後にレストランの隠し玉メニューであるご飯と漬物、お吸い物までしっかりと味わい、デザートに。家族全員おなかいっぱい。それでも、22:00からの夜食サービスを味わいに、夫と息子は深夜に再びレストランを訪れるのでした。

三浦の野菜と、三崎の魚で作る海鮮丼が目玉の朝のビュッフェ

夜もあれだけ食べたのに、朝風呂を済ますと不思議とまたおなかがおいしいものを食べるため、準備万端になるのが不思議です。
 
朝の光の差し込む明るいレストランにずらりと並ぶのは、“その土地ならでは”の詰まった種類豊富な朝食ビュッフェの品々。特に注目なのは、三崎鮪に釜揚げしらすやイクラがかけ放題で自作できる海鮮丼コーナー。すし・さしみしょうゆはもちろんのこと、山桜のチップで燻製したしょうゆなど、全国から取り寄せたしょうゆバイキングもあり、おいしく味わうための強いこだわりを感じました。
地産地消の魚と野菜のマップを見ながら好みの料理に手を伸ばせるのが嬉しい
地産地消の魚と野菜のマップを見ながら好みの料理に手を伸ばせるのがうれしい
全国から取り寄せたという醤油バイキングは圧巻
全国から取り寄せたというしょうゆバイキングは圧巻
それだけでも朝ごはんには充分ですが、朝からワインが飲みたくなってしまうようなハムとチーズがそれぞれ3種類に、ライブキッチンでオーダーできるオムレツに天ぷら、地元で製造された牛乳を用いたプリン、ミニケーキの数々まで。全80種類を誇るメニューは、とても朝食とは思えない、充実のラインアップです。
全80種類のメニューが並ぶ朝食とは思えないビュッフェラインから好きなものを
全80種類のメニューが並ぶ、朝食とは思えないビュッフェラインから好きなものを少しずつ
次ページ
眺望を楽しむために建てられたブランコも
Lineで送る Facebookでシェア
はてなブックマークに追加

編集部が選ぶおすすめ記事

注目の連載

  • ヒナタカの雑食系映画論

    映画『アット・ザ・ベンチ』の“尊さ”から、実写版『秒速5センチメートル』への期待がさらに高まった理由

  • 海外から眺めてみたら! 不思議大国ジャパン

    世界で日本だけ……夫婦同姓「最後の国」に国連が4度目の勧告。夫婦別姓トラブルで軌道修正する国も?

  • 「正直、日本ってさ…」外国人に聞くぶっちゃけニッポン

    世界から見て、日本は“ヘンタイカルチャー”なのか。日本を愛するイスラム教徒アメリカ人が「残念」に思うこと

  • 世界を知れば日本が見える

    闇バイトの連絡手段「テレグラム」はなぜ規制できないのか。日本政府が禁止の「考慮」すらできない理由