吉高由里子さんが主演するNHK大河ドラマ『光る君へ』。3月31日に放送された第13話では、ヒロイン・まひろと道長が決別した4年後が描かれました。ストーリーをおさらいしつつ、SNSで話題のコメントとともに今後の見どころを紹介します。
第13話のあらすじ
まひろ(吉高由里子)と道長(柄本佑)が決別して4年が過ぎた頃、道隆(井浦新)の娘・定子(高畑充希)が元服してわずか20日後の一条天皇(柊木陽太)に入内。道隆ら中関白家が隆盛する中、痴呆が進む兼家(段田安則)の後継争いが始まりました。道兼(玉置玲央)は娘・尊子(愛由)を必ず入内させると意気込み、道長もまた倫子(黒木華)との間に娘・彰子(森田音初)を、明子(瀧内公美)との間に新たに子を授かっています。
一方、為時(岸谷五朗)は依然として官職を得られず、貧しい暮らしが続くまひろ。ある日、さわ(野村麻純)と出かけた先で、文字が読めずだまされた親子の揉め事に巻き込まれます。まひろは彼らに文字を教えようと一念発起。道長が上から世を変えるなら、私は民に近いところから……。無償ながらもやりがいを覚えるまひろでしたが、宣孝(佐々木蔵之介)には婿を取れと叱られてしまいます。
どうしても婿を取る気にはなれないまひろは、働き口を探して貴族の家々を訪問。しかし無官の為時の娘を雇ってくれるところはなく。そんなまひろの困窮ぶりを耳にした倫子は、まひろに自らが暮らす土御門殿で働かないかと声をかけます。まひろとの久方ぶりの再会を喜ぶ倫子は、夫・道長が大切そうに隠し持っていたという漢詩の文をまひろに見せ、「女の字だと思うの」と意見を求めます。それは、かつてまひろが道長へ贈った文でした。
道長が倫子へ婿入りし、姫を授かって仲睦まじそうに暮らしていてもなお、あの頃やりとりした文を保管していたことに心揺れるまひろ。さらには道長と倫子の子・彰子を目の当たりに。倫子からの申し出を「他で仕事が決まった」と断ったまひろは、その場から去ろうとします。しかし帰り際、館へ戻ってきた道長と予期せぬ再会。2人は戸惑い、言葉もなく見つめ合うのでした。
ラスト5分のジェットコースター展開に感情が揺さぶられる
自身の生活は困窮していても、より良き世を目指し民を導こうと考えるまひろ。一方、同じように民あってこその政だと考える道長は、兼家から「家の存続のための政だ」と苦言を呈されます。対照的な環境におかれる2人が4年越しの再会。この再会が今後、2人の道をどのように交錯させていくのか、そしてこれまでの道長との恋が『源氏物語』に影響を与える伏線となっていくのか気になるラストでした。
X(旧Twitter)では、「道長は志を追うことで心の中でまひろと一緒にいる。漢詩の文でそれを知った直後に倫子と道長の娘に会って、帰り際ばったり道長に会ってしまう。なんだこのジェットコースター展開は」「すごく好きだった人の奥さんを見るより、その子どもを見てしまう方が心はえぐられる」「いつごろ、倫子様は、まひろの筆蹟と気づくのかなあ…でも、私が妻ですし、と心を落ち着けて受け入れるのでしょうけれど…」などのコメントが寄せられています。
第14話は「星落ちてなお」。兼家は道隆を後継に指名して逝去。納得がいかない道兼は激高するも、道隆は摂政になり独裁を始めます。一方、たね(竹澤咲子)に読み書きを教えていたまひろには、厳しい現実が待ち受けていて――。道長とまひろ、時代に翻弄される2人の恋の行く末はいかに? 受難の時期が続くまひろが、どう運命を切り開いていくのか注目です。
『光る君へ』あらすじバックナンバー
この記事の筆者:地子給 奈穂
編集・ライター歴17年。マンガ、小説、雑誌等の編集を経てフリーライターに転向後、グルメ、観光、ドラマレビューを中心に取材・執筆の傍ら、飲食企業のWeb戦略コンサルティングも行う。