【潜入リポ】楽天ラクマとKOMEHYOの鑑定サービスが本格始動! 検品現場をのぞいてみた

楽天ラクマとKOMEHYOが連携して行う「ラクマ鑑定サービス」。ブランド品の真贋に不安があったときに、プロ鑑定士に検品をお願いできるサービスです。今回、KOMEHYOの検品現場に潜入することができました。どのように検品しているのかをリポートしていきます!

バッグの鑑定現場

そして、今回はその商品センターに潜入取材することができました。KOMEHYOでは全国で仕入れた商品を全て商品センターに集積し、熟練の鑑定士による真贋チェックや必要に応じたメンテナンスが行われた後に自社で販売したり、フリマアプリに出品したりしています。ますはバッグの真贋チェックから。

・2つのルイ・ヴィトンのバッグを鑑定
ルイ・ヴィトンのバッグ。片方はKOMEHYOで買取ができない基準外のもの
ルイ・ヴィトンのバッグ。片方はKOMEHYOで買い取りができない基準外のもの
こちらはルイ・ヴィトンのバッグですが、片方はKOMEHYOで買い取りができる基準内の商品、もう片方は買い取りができない基準外の商品です。KOMEHYOでは、買い取りができる商品を基準内、買い取りができない商品を基準外と表現しています。

・ルーペやライトを使って鑑定
プロの鑑定士さんは、ルーペやライトを使って鑑定をしていく
プロの鑑定士さんは、ルーペやライトを使って鑑定をしていく
これまで7000件以上のブランド品を鑑定してきた鑑定士さんは、ルーペやライトを使って鑑定をしていきます。

その結果……。左が基準内、右が基準外です。

素人では何が違うのか全く分からないのですが、バッグの手触りや匂い、金具の色やバッグの構造が違うのだそう。

・次の鑑定はシャネルのバッグ
シャネルのバッグ。片方はKOMEHYOで買取ができない基準外商品
シャネルのバッグ。片方はKOMEHYOで買い取りができない基準外商品
こちらは金具の色が違うのですが、もともとゴールドとシルバーの両方の作りはあるそうです。

この商品の場合、シルバーの金具の方(画像の上の商品)が基準内です。
 
・次の鑑定はグッチのバッグ
グッチのバッグはKOMEHYOで買取ができない
グッチのバッグ。片方はKOMEHYOで買い取りができない基準外商品
グッチの場合に関しては、左が基準内。金具の色や革特有の匂いに違いがあるそうです。ブランドバッグの場合、鑑定のポイントをまとめると以下になります。

・金具のパーツ(微妙な色合いを区別していきます)
・商品の構造(バッグの作りがしっかりしているかなど)
・手触りや質感
・付属品
・匂い

匂いに関しては、鑑定の結果基準外となった商品は、合皮のような少し鼻につくような匂いがしました。このような鑑定ができるのは長年の経験があるからこそ。

しかし、人によって手触りや匂いなどの感覚が違ってしまうこともあるので、より正確な鑑定をするためKOMEHYOではAIを取り入れています(一部のブランドバッグ、革小物のみ)。

・ AIを取り入れた鑑定
外側の革をカメラで撮影
外側の革をカメラで撮影
外側の革の部分をカメラで撮影していきます。
 
・AIが取り入れた写真をチェック
バッグの内部の布をカメラで撮影していく
バッグの内部の布をカメラで撮影していく
内側の布の部分を撮影していきます。ほかにも何枚か写真を撮影した後、AIが買い取りの基準内かどうかを判断します。

AIの技術はKOMEHYOの各店舗でも取り入れられています。補助的にAIを使うことでKOMEHYOがこれまでに蓄積した商品情報に関するデータを効率的に活用でき、鑑定の精度が上がるだけではなく時間短縮になります。

鑑定時間が長いとお客さんを待たせることになるので、あまり鑑定に時間を取られないようにし、その分、その商品に関する物語などを傾聴するようにしているとのことでした。

ジュエリーでは石の再利用も

KOMEHYOで買い取ったジュエリーも、まずは商品センターに集まります。ここで、小売りか法人販売か販路の判断が行われます。

その後、小売りするものは洗浄、新品磨きなどが行われ店頭へ送り届けられます。
良質な天然石やダイヤモンドの一部は取り外してリメイクされる
良質な天然石やダイヤモンドの一部は取り外してリメイクされる
ここでも鑑定士さんが目でチェックします。もし買い取ったジュエリーのデザインが古く、そのままでは販売するのが難しいという判断になれば、良質な天然石やダイヤモンドの一部は取り外してリメイクされることになります。

買い取った石を無駄にすることなく、再利用するのです。
次ページ
値上がりする「ブランド時計」の鑑定方法は?
Lineで送る Facebookでシェア
はてなブックマークに追加

編集部が選ぶおすすめ記事

注目の連載

  • 海外から眺めてみたら! 不思議大国ジャパン

    外国人観光客向け「二重価格」は海外にも存在するが……在欧日本人が経験した「三重価格」の塩対応

  • ヒナタカの雑食系映画論

    『トラペジウム』がキラキラしているだけじゃない、新感覚のアイドル映画になった7つの理由

  • 恵比寿始発「鉄道雑学ニュース」

    東海道新幹線の「個室」が100系以来、四半世紀ぶりに復活! 「どこに設けられる?」JR東海に聞いた

  • AIに負けない子の育て方

    多様化する中学受験…実施校が爆増した「新タイプ入試」「英語入試」に受かるのはどんな子か