
今回筆者は、楽天ラクマの招待を受けてKOMEHYOの検品現場にお邪魔してきました。実際にどのようにサービスを行なっているのかを紹介していきます。
フリマユーザーを悩ませる「模造品」問題
国内のリユース市場は、2022年は2.8兆円、2030年には4兆円規模になると予測されています。これだけ大きな市場になると、問題になるのが偽造品や模造品です。2022年には全国の関税が偽ブランド品などとして輸入を差し止めた件数が前年比約23.7%増となり、3年ぶりに1万5000件を超えています。このような偽造品や模造品の問題は、個人間取引をメインとする市場でも起きています。フリマアプリでは写真と商品説明などで商品の判断をするので、購入前に、実際に手に取って見ることはできません。さらに、最近の模造品は、とても精巧に作られているので素人が見極めるのは困難です。
そのため、ユーザーが購入に踏み切れなかったり、模造品を買ってしまったりすることも。この問題を解決するため、楽天ラクマがKOMEHYOと連携を始めました。KOMEHYOが楽天ラクマに対し、KOMEHYOの持つ目利き力やAIを活用した「KOMEHYO カンテイ」の技術を提供し、「ラクマ鑑定サービス」を開始したのです。
楽天ラクマが KOMEHYO を選んだ理由
ブランド品の買い取りをして真贋鑑定をするような会社は複数ある中で、KOMEHYO との連携には理由があります。KOMEHYO は、ブランドリユースでシェアが No.1 であり、創業 76 年の歴史の中で培ったノウハウやデータが蓄積されていて、鑑定士の目利きに力を入れているからです。さらに、模造品を流通させてはいけないという強い意志は楽天ラクマと共通するもの。両者の考えが一致したこがが、連携の軸になっています。