ATEEZ、防弾少年団(BTS)も「中小ドル」 K-POPシーン大注目の“中小事務所発のアイドル”という存在

ここ最近、中小事務所発のアイドル「中小ドル」が大活躍しています。例えば、先日アメリカの大規模フェスへの出演が決まったATEEZや昨年『Queencard』が大ヒットした(G)I-DLEなど。現在のK-POPシーンを盛り上げる中小ドルの魅力とは? ※サムネイル写真:Mydaily/アフロ

人気スターを輩出するのは大手事務所だけじゃない

ゆりこ:韓国の造語で、大手ではない中小規模の芸能事務所に所属するアイドルのことを言います。

中小ドル(チュンソドル)とは……

・韓国語で「チュンソ」が「中小」つまり中小事務所、そこにアイドルの「ドル」
・主に4大事務所ではない中小事務所に所属するアイドルを指す造語
・過去の著名な代表グループとしてはINFINITE、SISTAR、MAMAMOOなど
・中でも最も成功した“チュンソドル”は防弾少年団(BTS)

矢野:言葉の響きから若干マイナスなニュアンスも感じなくはないのですが……。

ゆりこ:最初はそういう使われ方もあったでしょうね。しかしK-POPの歴史を見ても3大事務所(SM・YG・JYP)以外からも人気グループは大勢出てきていますし、BTSは言わずもがな。今はむしろ中小事務所から成功できたら真の実力派! ということで、近年はフラットに使われていると感じますし、韓国のニュース記事でも「中小ドル」の文字を見かけますよ。

矢野:今まで僕自身、HYBEやSMなど大手事務所の動向や所属アーティストの話題ばかりに注目していたので、ぜひ他の中小ドルについても知りたいです。

ゆりこ:今の代表格はIVEです。売れすぎていて今さらですし、所属事務所「STARSHIPエンターテインメント」はSMの経営にも関わる大手IT企業カカオ系列の企業なので“中小”と言うと語弊があるかも。

矢野:では、ATEEZやIVE以外でゆりこさんのおすすめ“中小ドル”は?

ゆりこ:他にはこんなグループに注目しています。若手を中心にピックアップしましたが、デビュー13年目のB1A4も加えました。久々のカムバック曲『REWIND』に“中小ドル”のレジェンドグループとしての気概と魅力を感じたので。P1HarmonyはK-POP仲間のイチオシです。

K-POPゆりこが選ぶ2024年注目の中小ドル7選
 
1:(G)I-DLE
CUBEエンターテインメント所属。ガールズグループの代表格に成長。

2:KISS OF LIFE
S2エンターテインメント所属。圧巻の歌唱力を誇る。通称“キオプ”。

3:VIVIZ
BPMエンターテインメント所属。元GFRIENDのメンバーで構成。再デビュー後わずか7日で音楽番組の1位に輝く。

4:ALL(H)OURS
EDENエンターテインメント所属。2024年1月にデビュー、“Stray Kidsのいとこ”と呼ばれている。

5:P1Harmony
FNCエンターテインメント所属。パワフルなパフォーマンスが魅力のCNBLUE、SF9の後輩グループ。

6:82MAJOR
GREAT Mエンターテインメント所属。ビジュアル面でも注目を浴びる、2023年デビューの6人組。

7:B1A4
WMエンターテインメント所属。2011年デビューのベテラン中小ドル。今や人気俳優となったジニョンも所属していた。

矢野:(G)I-DLEは知っています! 昨年『Queencard』が大ヒットしていましたよね。常に楽曲が斬新で攻めている印象があります。
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(G)I-DLEの新曲が“放送不適格判定”を下されたワケ
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