【前回の記事「変化するK-POP事務所とアイドルの関係性」(#30)はこちら】
「中小ドルの奇跡」と言われるATEEZ
K-POPゆりこ(以下、ゆりこ):2024年のコーチェラ・フェスティバルの出演者が発表されましたね。韓国からはLE SSERAFIM、そしてATEEZ! アチズ(※ATEEZの愛称)は昨年2ndアルバムがアメリカのビルボード200で1位になったことを考えると納得なのですが、結構驚きました。
編集担当・矢野(以下、矢野):コーチェラといえば昨年BLACKPINKが出演した大規模フェスですよね。正直に告白しますと……ATEEZの名前はもちろん知っていますが、どんなグループなのかあまり知らなくて。ファンの皆さんごめんなさい!
ゆりこ:簡単にご説明しますと……ATEEZとは、
・2018年にデビュー、2019年には日本デビューも果たす
・2024年で7年目、全員再契約なるか!?
・中毒性の高い楽曲とダイナミックなコンセプトが持ち味
・2ndアルバム『THE WORLD EP.FIN : WILL』がアメリカのビルボード200で1位になるなどアメリカでも人気急上昇中!
さらに付け加えると、韓国の4大事務所(HYBE・SM・JYP・YGエンターテインメント(以下、YG))に所属していない韓国アーティストがアメリカのビルボードのメインチャートで1位を獲得するのは、彼らが初めてなのです!
矢野:ということは、結構小さい事務所から出てきたんですか?
ゆりこ:はい。KQエンターテインメント(以下、KQエンタ)という元々Block Bが所属していた事務所です。すでにKQエンタを出てしまっていますが、BOYNEXTDOORをプロデュース中のZICOさんも先輩に当たります。
矢野:なるほど、MVを見るとワイルドな雰囲気と力強いラップがBlock Bと共通する気がします。先日行われた来日公演では合計3万4000人を動員したそうで、日本での人気も拡大中なんですね!
ゆりこ:近頃のATEEZの成果はFIFTY FIFTYと同じく韓国では「中小ドル(チュンソドル)の奇跡」って言われているんです。
矢野:チュンソドル!? それって何ですか……?