松本潤さん主演のNHK大河ドラマ『どうする家康』がいよいよ最終回を迎え、スペシャルゲストの登場にも驚きの声が上がりました。ストーリーをおさらいしつつ、SNSに寄せられたコメントとともに反響を振り返ります。
最終話のあらすじ
豊臣との決戦に踏み切り、乱世を終える覚悟で自ら前線に立つ家康(松本潤)。その首をめがけ真田信繁(日向亘)らは攻め込むも、家康を討ち取ることはできず。茶々(北川景子)、秀頼(作間龍斗)を慕う千姫(原菜乃華)は家康の下に戻されると、2人の助命を懇願。しかし、家康そして秀忠(森崎ウィン)は2人に死を申し付けるという非情な決断を下しました。
「鬼じゃ!」と泣きわめく千姫に初(鈴木杏)は、これは茶々と秀頼が選んだ道でもあると諭します。燃え盛る大阪城内で、秀頼、茶々は家臣らとともに自害。大阪城は燃え落ち、長い乱世がとうとう終わりを告げるのでした。
その翌年、戦なき太平の世を成し遂げた家康の偉業を称え、その伝承本の監修に精を出す僧・南光坊天界(小栗旬)。福(のちの春日局/寺島しのぶ)は、竹千代(のちの三代将軍・家光)に“神の君”の逸話を語ります。そんな中、病床に伏す家康。“神の君”かあるいは“狡猾(こうかつ)で恐ろしい狸”、いずれにせよ人に恐れられる人であらざる者になってしまった家康には誰も寄り付かず、阿茶(松本若菜)だけが看病をする状況に。家康の孤独を知り、幸せだったのかと慮る阿茶。
病床で手慰みに木彫りをする家康に、「殿、殿」と呼びかける声が――。家康が振り返ると、そこには瀬名(有村架純)、信康(細田佳央太)の姿がありました。そして、在りし心穏やかな日の記憶に誘われる家康は、先に世を去った徳川家臣団らとの絆に感謝し、彼らとともに生きた自身は幸せ者だとしみじみ落涙。穏やかな表情を浮かべ、その生涯を閉じるのでした。
徳川家臣団が勢ぞろいで再登場!感慨深いラストシーン
炎の中、血まみれで激動の最期を迎えた茶々の叫びは、「正々堂々と戦うこともせず万事長きものに巻かれ、人目ばかり気にし、陰でのみ嫉み、嘲る」「やさしくて、卑屈なかよわき者の」「つまらぬ国になるであろう」というもの。X(旧Twitter)では、「それって現代日本そのもの」「茶々様の言葉を通して、視聴者に対して『どうする』を投げかけられたよう」「茶々様の最期、ものすごい信長味ある」などのコメントが続出し話題に。
また、瀬名や徳川家臣団が再登場し、皆で“えびすくい”を踊りエンドロールが流れるラストシーンは、“白兎”の家康と“神の君”と恐れられる家康の対比が印象的。本作で1年に渡り描かれた家康の生涯とその人となり、心中に思いをはせるひと時となりました。
Xでは「小栗旬さんの登場もサプライズだったけど…それを上回るサプライズと感動が待っていようとは」「家臣団や瀬名に囲まれて幸せそうな殿を最後に観れて良かった」「最後の最後に家康の原風景が描かれるとは思わなかったから驚いたけど、なんかいい終わり方だったな」「殿も家臣団もよく泣いてたけど、同じように泣きました」などの声が寄せられています。
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この記事の筆者:地子給 奈穂
編集・ライター歴17年。マンガ、小説、雑誌等の編集を経てフリーライターに転向後、グルメ、観光、ドラマレビューを中心に取材・執筆の傍ら、飲食企業のWeb戦略コンサルティングも行う。