【必須】マーケティング用語59選|施策のフェーズ別・手法別に解説

マーケティング初心者方の中には「何から手を付けたら良いかわからない」「どのマーケティング用語から覚えたら良いの?」という人もいるかもしれません。市場分析、戦略構築、施策実行までの各段階で使われるマーケティング用語を現役フリーアナウンサーの酒井千佳が詳しく解説します。

マーケティング用語集|施策のフェーズ別・手法別に解説
マーケティング用語集|施策のフェーズ別・手法別に解説

マーケティング初心者の中には「何から手を付けたら良いか分からない」「どのマーケティング用語から覚えたら良いの?」という人もいるかもしれません。市場分析、戦略構築、施策実行までの各段階で使われるマーケティング用語を現役フリーアナウンサーの酒井千佳が詳しく解説します。

実践に生かせる形で、マーケティング用語を覚えられますよ。

<目次>
【フェーズ1】市場分析に関するマーケティング用語8選
【フェーズ2】マーケティング戦略構築に関する用語15選
【フェーズ3】マーケティング施策の実行と評価に関する用語8選
【手法1】オンラインマーケティングに関する用語17選
【手法2】オフラインマーケティングに関する用語2選
【手法3】SNSマーケティングに関する用語5選
マーケティング手法を表すその他の用語4選
まとめ

【フェーズ1】市場分析に関するマーケティング用語8選

市場分析はビジネスの成功に不可欠な初期段階で、正確な理解と効果的な戦略立案が求められます。このフェーズでは、フレームワークから始まり、3C分析で顧客、企業、競合の洞察方法を紹介します。以下の8つの用語は、市場を分析し戦略を練るための基盤となります。

・フレームワーク
フレームワークは問題を解決したり分析を進めたりする際の基本的な構造や枠組みです。マーケティングの分野では、市場の動向や企業の立場を整理し、効果的な戦略を策定するのに役立つ基礎的なモデルとして使用されます。

・3C分析
3C分析は「顧客(Customer)」「自社(Company)」「競合(Competitor)」を徹底分析する手法で、市場の位置や強み、改善点を特定し戦略を立てます。3C分析とPEST分析を組み合わせて政治・経済・社会・技術の観点から情報を集め、自社への影響を検討することで、内外の要因を総合的に理解します。

・PEST分析
PEST分析は政治(Politics)、経済(Economy)、社会(Society)、技術(Technology)の4つの領域を調査することで、組織の外部環境を分析する手法です。この分析を通じて、広範なマクロ環境の動向を理解し、その知見を基に長期的な計画や戦略を策定するのに役立ちます。

・SWOT分析
カタカナ読み:スウォット分析
SWOT分析はStrengths(強み)、Weaknesses(弱み)、Opportunities(機会)、Threats(脅威)の4つの要素を検討することで、企業の現在位置と将来性を把握するためのフレームワークです。この方法を用いて、企業の内部環境と外部環境を評価し、戦略的な判断を行う上での支援を提供します。

・BtoB/BtoC
カタカナ読み:ビートゥービー・ビートゥーシー
BtoBとBtoCは販売の対象市場を示します。BtoBはビジネス間の取引を表し、一方でBtoCはビジネスから最終消費者への取引を指します。これらは、それぞれ異なるマーケティング戦略や手法を必要とします。

・ウォンツ
ウォンツとは人々が感じる欲しいものや願い、求めるものを意味します。マーケティングにおいては、顧客のウォンツを把握し、それらを充足させる製品やサービスを提供することが極めて重要です。

・ニーズ
ニーズは、人々が根本的に必要とするものや、何らかの問題を解決するために求めるものを指します。マーケティングでは、これら顧客のニーズを詳細に把握し、それらを充足させることによって、持続可能な顧客関係の構築を目指します。

・ニッチ
ニッチ市場は、より広い市場内で特定のニーズに対応する小規模なセグメントを指し、ニッチ戦略はその特定の顧客層に注力し、独自性を通じて競争を回避しつつ成功を追求する方法です。

関連記事:ニッチの意味とは? 言い換え表現や使い方をビジネスシーン別で解説

【フェーズ2】マーケティング戦略構築に関する用語15選

マーケティング戦略構築は市場理解から始まり、顧客との関係強化へと進みます。コンシューマー分析とMQLで高品質な見込み客を特定し、セグメンテーションとターゲティングで価値ある顧客層に焦点を当てます。ここではマーケティング戦略構築に関する用語を解説します。

・Consumer
カタカナ読み:コンシューマー
コンシューマーは商品やサービスの終端ユーザー、つまり最終的な消費者を意味します。マーケティング戦略においては、これらの消費者の振る舞い、好み、そして必要とするものを洞察し、彼らに合わせた適切な戦略を策定することが求められます。

・MQL
カタカナ読み:エムキューエル
MQLはマーケティングの取り組みによって得られた、購入意欲が高いと見込まれる潜在顧客のことです。これらの見込み客は、追加のフォローアップや営業の努力によって、実際の顧客へと転換させることが目標です。

・セグメンテーション
セグメンテーションは、特定の基準や特徴に従って市場をより小さな単位に分ける手法です。これにより、消費者のニーズ、行動、特性などに基づいた細分化されたグループを作り、それぞれのセグメントに特化したマーケティング戦略を策定できます。

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・ターゲティング
ターゲティングは市場セグメントの中で最も有望と判断される特定のグループを選定し、そのグループに焦点を合わせたマーケティングを展開するプロセスです。このアプローチでは、製品やサービスが最も共鳴すると予想される顧客層に重点を置きます。

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・ポジショニング
ポジショニングは、市場における製品やサービスの特定の立ち位置を決め、消費者にどのように認知させるかを規定する作業です。この過程では、競合と区別する要素をはっきりさせ、ユニークな価値を提供することで顧客の記憶に強く残るよう努力します。

・STP分析
STP分析はセグメンテーション、ターゲティング、ポジショニングの3つの主要なステップを組み合わせたマーケティング手法です。このアプローチでは、まず市場を細かく分析し、次に最適なターゲット顧客群を特定し、最後に製品のユニークな価値を際立たせることによって、より効率的で効果的な戦略を策定します。

・ブランディング
ブランディングは企業や製品の独自のアイデンティティを構築し、一貫性のあるイメージとメッセージを市場に伝える過程です。この戦略は顧客の心に深く刻まれ、信頼と忠誠心を育む強力なブランドイメージを作り上げるのに貢献します。ブランディング手法には製品のデザイン改良、ロゴやキャッチフレーズの開発、広告やプロモーションの実施などがあります。

・エンゲージメント
エンゲージメントは顧客のブランドや製品への参加度合いを測る指標で、顧客の満足や忠誠を示し、ブランドとのつながりの強さを表します。ブランドに対する愛着が深い顧客が増えれば、より固定的な顧客基盤が築かれ、SNSを通じた口コミ効果も拡大し、結果として顧客数の増加や売上の向上が見込まれます。

・プロモーション
プロモーションは製品やサービスを市場に提示し、消費者の関心を喚起し、購入へと動機づけるための一連の取り組みです。広告、販売促進、公共関係などの手法を活用して、ブランドの知名度を向上させ、売り上げを増加させることを目指します。

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・カスタマージャーニー
カスタマージャーニーは、顧客が製品やサービスと初めて接触してから購入を決めるまでの一連のプロセスを表します。この旅路の各接点で顧客がどのような経験をするかを把握し、それを向上させることで、顧客にとってより満足のいく体験を実現します。

・AIDMA
カタカナ読み:アイドマ・エイドマ
AIDMAは消費者の購入決定過程を示すモデルで、Attention(注意)、Interest(興味)、Desire(欲求)、Memory(記憶)、Action(行動)の5つのフェーズから成り立っています。マーケティングの戦略は、これらの段階を踏まえて計画され、消費者の決定プロセスに合わせて展開されます。

・AISAS
カタカナ読み:アイサス
AISASはデジタル時代の消費者の購入行動を表すモデルで、Attention(注意)、Interest(興味)、Search(検索)、Action(実行)、Share(共有)の5つのステップを含みます。このモデルはとくにオンライン上での顧客の振る舞いに注目しており、その各段階を詳細に追跡します。

・ベネフィット
ベネフィットは製品やサービスがもたらす明確な利益や価値を示します。これは消費者が「得ることができるもの」として理解し、購入を決める際の重要な要素として強調されることが一般的です。

・ペルソナ
ペルソナは目標とする顧客層の特徴、ニーズ、および行動傾向を具体的に示すために作られる架空の人物像です。この手法はマーケティング戦略をそのターゲットにより密接に調整し、効果を高めるために使用されます。

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・4P分析(マーケティングミックス)
4P分析は、Product(製品)、Price(価格)、Place(場所)、Promotion(プロモーション)の4つの要素を最適に組み合わせて市場戦略を立てるフレームワークです。製品の成功にはこれらの要素がバランスよく整えられることが不可欠です。

【フェーズ3】マーケティング施策の実行と評価に関する用語8選

マーケティングの最終段階では、戦略の実行とその効果の評価が中心となります。その際に知っておくべき用語について説明します。

・CRM
カタカナ読み:シーアールエム
CRMは顧客との関係構築とその強化を目指す戦略とシステムです。顧客データを収集、分析し、これを基にパーソナライズされたサービスやコミュニケーションを提供することで、顧客満足と忠誠度を高めることが狙いです。このアプローチは、顧客と企業の双方にメリットをもたらすとされています。

・KGI
カタカナ読み:ケージーアイ
KGIは組織の究極の目標に対応する指標であり、長期的な成功を定義し測定するための重要な成果を示します。KGIは組織の戦略的な進路や成果の有効性を評価するのに役立ち、企業の売上や利益率など、組織全体の目的や方向性を数値で表すのに使用されます。

・KPI
カタカナ読み:ケーピーアイ
KPIは、組織の目標達成度を測るための重要指標で、数値や比率を使って具体的に表されます。これにより、戦略実行と成果の進捗(しんちょく)を定期的にモニタリングし、評価することができます。定量的な数値で業務目標を明確にし、PDCAサイクルを運用する際の中核的な指標として機能し、組織が現在位置を客観的かつ数値的に理解するのを助けます。

関連記事:KPI(重要業績評価指標)の意味とは? 目標設定の例や手順、KGIとの違いを解説

・LTV
カタカナ読み:エルティーブイ
LTVは、顧客生涯価値を指し、1人の顧客が企業にもたらすと期待される総利益を示します。これは、顧客が企業やブランドとの取引を開始してから終了するまでの期間にわたって、その顧客が生み出す利益の合計を測定するものです。LTVはマーケティング効果を長期的に評価するための重要な指標であり、顧客獲得コストと比較することで、戦略の効率性を判断するのに役立ちます。

・PDCA
カタカナ読み:ピーディーシーエー
PDCAはPlan(計画)、Do(実施)、Check(評価)、Act(行動)の4つのフェーズで構成される継続的改善サイクルです。このプロセスはマーケティングの取り組みにおいて、施策の有効性を確認し、継続的な最適化を目指すために利用されます。

・ROAS
カタカナ読み:ロアス
ROASは広告投資に対する収益の比率を表す指標で、得られた収益を広告費で割ることによって計算されます。この数値は広告キャンペーンの効率性や成果の程度を評価するために使用されます。

・ROI
カタカナ読み:アールオーアイ
ROIは投資収益率を示す尺度であり、実施した投資から得られた利益の割合を示します。計算は「得られた利益額÷投資額×100」で行い、その結果が投資のROI(パーセント)となります。ROIが高いほど、投資からのリターンが大きいことを意味します。この指標はマーケティング活動の財務的成果を測定し、異なるプロジェクトや戦略の効果を比較するのに広く利用されます。

・リターゲティング
リターゲティングは、以前に特定のWebサイトを訪れたものの購入や特定のアクションを完了しなかったユーザーに再度広告を出すマーケティング戦略です。この方法ではユーザーの興味や過去の行動に基づくカスタマイズされた広告を使用し、コンバージョン率を高めることを目的とします。

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【手法1】オンラインマーケティングに関する用語17選

オンラインマーケティングはCPA、CPC、CTRで広告のコスト効率とパフォーマンスを評価し、CVとCVRでサイトのコンバージョンを測定するなど、多様な戦略でブランド成長を促進することが目的です。ここではオンラインマーケティングに関する用語を解説していきます。

・CPA
カタカナ読み:シーピーエー
略記する前の呼称:コストパーアクション
CPAは広告が目的とするアクションを達成するためにかかる費用を示す指標で、コンバージョンあたりのコストや顧客獲得コストとも呼ばれます。これは「総コスト÷コンバージョン数(CV数)」で計算され、マーケティング成果の測定に使用されます。実際に達成された成果に基づいてコスト効率を判断するのに役立ちます。

・CPC
カタカナ読み:シーピーシー
日本語訳:クリック単価
CPCは1回の広告クリックごとに発生するコストを指し、クリック単価とも呼ばれます。この平均クリック単価は「総コスト÷クリック数」で計算されます。クリック数に応じてコストが変動するため、Webサイトへの訪問者誘導など、広告の即時的な効果を評価するのに適しています。

・CTR
カタカナ読み:シーティーアール
略記する前の呼称:クリックスルーレート
CTRは広告が表示された回数に対するクリックの割合を測る指標で、この比率は「クリック数÷表示回数×100」で計算されます。このメトリックは広告の魅力度やターゲットに対する適合性を反映し、高いCTRは一般に注目を集める効果的な広告を示します。

・CV
カタカナ読み:シーブイ
略記する前の呼称:コンバージョン
CVはWEB上で成し遂げたい結果を意味し、目標は広告主によってさまざまですが、これはマーケティングの最終的な目的を象徴し、行われたキャンペーンの効果を測定するための重要な指標となります。

・CVR
カタカナ読み:シーブイアール
略記する前の呼称:コンバージョンレート
CVRはWebサイトに訪れた人々の中で、目標とされる行動を達成した人の割合を示します。この割合は「コンバージョン数÷クリック数×100」で計算され、訪問者の行動の成果を反映し、Webサイトや広告キャンペーンの効果を判断するために使用されます。

・CMS
カタカナ読み:シーエムエス   
日本語訳:コンテンツ管理システム
CMSはWebサイトのコンテンツを簡単に作成、編集、公開できるシステムです。HTMLやCSSのような専門的なWeb開発スキルがなくても、ページの更新や追加が手軽に行えます。直感的な操作でコンテンツを管理できるため、技術的な知識がない人でもWebサイトを効率的に運営できます。

・ECサイト
ECとは電子商取引の略であり、インターネットを通じて商品やサービスを提供するオンラインストアのことを指します。このタイプのサイトは、利用のしやすさや広い範囲からのアクセスが可能であることが特徴であり、多種多様な商品を購入できます。

・SEO
カタカナ読み:エスイーオー
日本語訳:検索エンジン最適化
SEOはWebサイトやそのコンテンツを検索エンジンに最適化するための方法論で、主な目的は検索結果でのランキングを改善することです。さまざまな技術や戦略を駆使して検索結果での表示位置を上げ、その結果、Webサイトへの訪問者数を増加させることが可能になります。

・MA
カタカナ読み:エムエー
略記する前の呼称:マーケティングオートメーション
MAはマーケティング活動を自動化し効率的にする技術で、顧客データの集積や見込み顧客の育成、マーケティングキャンペーンの分析などを行います。メール配信、リードの管理、キャンペーン実施をシステマチックに行うことで、時間とコストを削減し、より計画的なマーケティングを可能にします。

・アルゴリズム
アルゴリズムは特定の問題解決のための一連の手順やルールを指します。SEOでは、Googleなどの検索エンジンが検索ランキングを決定するための処理手順やルールを示し、200以上の指標が公平性を保つために用いられています。オンラインマーケティングでは、これらのアルゴリズムが検索順位付け、広告配置、コンテンツ推薦などに活用され、ユーザーにとって最も適切かつ関連性の高い情報の提供に不可欠な役割を果たしています。

・アクセス解析
アクセス解析はWebサイト訪問者の活動や動向を監視し、分析するプロセスです。どのページがよく見られているか、訪問者の流入源、使用しているデバイスの種類などのデータを提供し、これらの情報を基にWebサイトの最適化やマーケティング戦略の策定に貢献します。

・インプレッション
インプレッションとは広告やコンテンツがユーザーのディスプレイに現れる回数を示す指標です。これはクリック数やコンバージョン数とは異なり、露出の度合いを測るものであり、広告の到達範囲やブランドの認知度の増加を評価する際に重要な役割を果たします。

・オウンドメディア
オウンドメディアは企業が自ら運営し管理するコンテンツ配信プラットフォームのことを指します。このカテゴリには、Webサイト、ブログ、ソーシャルメディアのアカウントなどが含まれ、これらを通じて企業は自社のブランドメッセージを直接的に伝えられます。

・セッション
セッションとは個々のユーザーがWebサイトを訪れてから退出するまでの期間における一連の活動を意味します。この期間内の滞在時間、訪問したページ数、ユーザーの行動パターンなどのデータを収集し、Webサイトの魅力度や有効性を評価するために用いられます。

・フォーム
フォームはWebサイト上でユーザーがデータを入力して送信するためのツールです。これは問い合わせ、アカウント登録、商品購入などの行動をユーザーに促し、リードの獲得や顧客情報の収集に不可欠な機能を提供します。

・リスティング広告
リスティング広告は検索エンジンの結果ページに出現する広告形式です。ユーザーが興味を持つキーワードに基づいて広告が表示されるため、効率的なターゲティングが可能です。これらの広告は特定の検索語句に対応して出現するため、関連性の高い見込み客に直接リーチし、高いコンバージョン率を期待できます。

・ユニークユーザー
ユニークユーザーは一定の期間内にWebサイトにアクセスした個別の訪問者の総数を表します。この数値は重複する訪問を排除して集計されるため、Webサイトの実際の到達範囲や人気度を理解するのに有効な指標となります。

【手法2】オフラインマーケティングに関する用語2選

オフラインマーケティングの世界で重要なO2OとOMOについて紹介します。

・O2O
O2Oはオンラインのデジタル世界とオフラインの物理的世界を連携させるマーケティング戦略です。この手法では、インターネット上の広告やプロモーションを利用して、消費者を物理的な店舗やイベントに誘導し、実際の購入行動を促します。これにより、オンラインの広範なリーチと詳細なデータ分析の長所を生かし、オフラインでの購買体験を強化することが狙いです。

・OMO
OMOはオンラインとオフラインの境界をぼやかし、両方の要素を統合するマーケティングアプローチです。この戦略では、顧客の実世界での体験をオンラインのデータと融合させ、より個別化されたサービスやスムーズなショッピング体験を提供することを目指します。OMOは、一貫した体験を通じて顧客のニーズに応え、顧客満足度やエンゲージメントの向上を図ります。

【手法3】SNSマーケティングに関する用語5選

SNSマーケティングは、デジタル時代の広告とエンゲージメントの核心をなす領域です。CPMによって広告のコスト効率を把握し、インフルエンサーを通じてターゲットオーディエンスに深くリーチします。インプレッションとリーチの指標を用いて、広告やコンテンツの影響範囲を評価し、フィードを最適化してユーザーの関心を引きつけ、エンゲージメントを高める戦略を展開します。これらの用語は、ブランドがSNSの力を最大限に活用し、効果的なコミュニケーションを行うための基盤を提供します。

・CPM
カタカナ読み:シーピーエム
CPMは1000回の広告表示に対するコストを示す指標です。この用語は主にソーシャルメディアやWeb上の広告キャンペーンで用いられ、広告のリーチを広げるためのコストパフォーマンスを測定するのに役立ちます。CPMは、とくにブランドの認知度を高めたり、製品を目立たせたりするためのキャンペーンで頻繁に使用されます。

・インフルエンサー
インフルエンサーとはソーシャルメディアで強い影響力を持つ人々のことで、彼らは多数のフォロワーを持ち、公開する意見や生活様式が広い範囲の人々に影響を及ぼすことがあります。SNSなどのユーザー生成メディアを通じて情報を発信し、広範な消費者にリーチできます。ブランドがこれらのインフルエンサーと提携することで、狙ったターゲット層に対して製品やサービスを効率的に宣伝し、信頼性とリーチを高められます。

・インプレッション
インプレッションとは、広告やコンテンツがユーザーの画面に表示される回数を意味し、広告の露出度合いを測る重要な指標です。これを通じて、広告のリーチやブランド認知度の向上を評価します。

・リーチ
リーチは、ある広告やコンテンツが到達したユニークな視聴者の合計数を意味します。リーチはインターネット広告の配信範囲を指します。ソーシャルメディアマーケティングにおけるリーチの測定は、コンテンツがどれほど広い新規ターゲット層や潜在顧客に届いたかを知るのに有効です。この指標は、マーケティングの取り組みの成果を判断し、より大きなオーディエンスへの影響を評価するために重要とされています。

・フィード
フィードは、ソーシャルメディア上でユーザーがフォローするアカウントの投稿や最新情報が時間順に並ぶエリアを指します。このエリアでは、ユーザーにとって関連性の高いコンテンツが主に表示されるため、ブランドはフィードを利用してターゲット層に定期的にアプローチし、彼らの関与を促すことを目指します。

マーケティング手法を表すその他の用語4選

最後に、マーケティングの手法を表すその他の用語を4つピックアップして解説します。

・インバウンドマーケティング/アウトバウンドマーケティング
インバウンドマーケティングは、顧客が自主的に興味を持つコンテンツを求め、自然にブランドに接近する手法です。対照的に、アウトバウンドマーケティングは、積極的な広告や直接的なプロモーションを通じて顧客の注意を引き、製品やサービスへの関心を喚起します。

インバウンドマーケティングの例としては、ターゲットオーディエンスに響くブログ記事の公開、SNSを通じた情報提供、または価値ある情報を共有するイベントの開催などがあります。

アウトバウンドマーケティングは、企業が積極的に潜在顧客に連絡を取る従来型のマーケティング手法です。この方法の主な目的は、広告やプロモーション活動を利用して消費者の注目を集め、製品やサービスへの関心を刺激することにあります。

具体的な例としてはダイレクトメール(DM)、テレビやラジオなどのマス広告が挙げられます。

関連記事:インバウンドとアウトバウンドとは? 業界別の意味の違いや手法の具体例を解説

・検索エンジンマーケティング(SEM)
SEM(検索エンジンマーケティング)は、Webサイトのオンライン視認性を高めるために、SEO(検索エンジン最適化)とリスティング広告(有料広告)の両方を組み合わせた戦略です。これにより、Webサイトが検索結果でより高い位置に表示され、潜在顧客の訪問を促進します。

例えば、SEMにはSEO、リスティング広告、ディスプレイ広告などが含まれます。これらの戦略はWebサイトへのトラフィックを増加させ、ブランドの認知度を高める目的で使われます。

・動画マーケティング
動画マーケティングは、映像素材を用いて製品やサービスを紹介し、ブランドのメッセージを伝達するマーケティングのアプローチです。視覚的に訴求力があり、分かりやすい動画は、記憶に残りやすく、視聴者の関心を惹きつける効果があります。

この手法の例としては、YouTubeにアップロードされる製品レビューやチュートリアル、SNSで共有されるショート動画広告などがあります。

・イベントマーケティング
イベントマーケティングは、顧客が普段とは違う行動を示した時にマーケティング活動を展開する手法です。この手法では、顧客の行動パターンの変化や特別な瞬間に着目し、そのタイミングに合った関連性の高いメッセージや提案を行います。

例えば、顧客がこれまで定期購入していた商品Aから異なる商品Bへと変更した場合、その新たな購買パターンを契機に、対象商品に関連した特別なプロモーションや情報を提供することが可能です。このようにして、顧客との関係を深め、ブランドの魅力をさらに高められます。

まとめ

本記事では、マーケティング用語をフェーズ別・手法別にご紹介しました。オンラインからオフライン、SNSマーケティングなどの手法ごとによく使われる用語が異なりますので、手法別に用語を覚えることをおすすめします。これらの用語をマスターすることで、マーケティング戦略の立案と実行の効率が格段に上がり、より成果を上げやすくなるでしょう。

■執筆者プロフィール

酒井千佳

酒井 千佳(さかい ちか)
フリーキャスター、気象予報士、保育士。京都大学 工学部建築学科卒業。北陸放送アナウンサー、テレビ大阪アナウンサーを経て2012年よりフリーキャスターに。NHK「おはよう日本」、フジテレビ「Live news it」、読売テレビ「ミヤネ屋」などで気象キャスターを務めた。現在は株式会社トウキト代表として陶芸の普及に努めているほか、2歳からの空の教室「そらり」を主宰、子どもの防災教育にも携わっている。

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