松本潤さん主演のNHK大河ドラマ『どうする家康』。11月19日放送の第44話では、ついに徳川幕府が誕生。さらに、家臣団の中でも人気の高い忠勝&康政コンビの最期が描かれました。ストーリーをおさらいしつつ、SNSで話題のコメントとともに今後の見どころを紹介します。
第44話のあらすじ
関ケ原の戦勝報告をするため大阪城へ出向いた家康(松本潤)と秀忠(森崎ウィン)。茶々(北川景子)から秀頼と孫娘・千姫の婚姻を約束させられ不満の家康に、本多正信(松山ケンイチ)は将軍になる道を提案。徳川は武家の頭領として立つ一方、豊臣はあくまで公家。住み分けができるやもと考えた家康はついに征夷大将軍に任命され、江戸に幕府を開きます。
家康の下には多くの若き才能が集まり、戦なき安寧な世の国づくりにまい進。そんな中、家康の不安の種は秀忠の頼りなさ。皆の前で叱責するなど秀忠に厳しくあたる家康を、榊原康政(杉野遥亮)はこれが最後だと諫めます。一方、老いには勝てず目を病んだ本多忠勝(山田裕貴)もまた隠居を申し出ます。
そんな2人を前に、「関ヶ原はまだ終わっていない」と家康。かつて弱虫で頼りなかった自分が家臣らに叱られて成長したように、秀忠にもそんな存在が必要。忠勝の隠居も認めず、康政にもまだ老いるなと命じます。家康は秀忠を第2代征夷大将軍に指名。才ある将に家臣が頼りすぎて滅んだ家を数多見てきた家康は、あえて“偉大なる凡庸”秀忠に継がせることにしたのでした。
将軍職が引き継がれ、天下は徳川家が続けていくという意思表示だと見なした茶々は激怒。茶々の下に戻っていた大野治長(玉山鉄二)らと反撃の機会をうかがう中、時は流れ、康政、忠勝が老いには抗えず人生の幕を閉じていくのでした。
“平平コンビ”の最期、男の友情に感動
はらわたを病んだ康政、ほとんど目が見えなくなっていた忠勝が、老いには抗えないと言いつつも、最後まで家康のつくる世を「にらみを利かせて」見届けようと語り合い、手合わせをするシーンには熱くこみ上げるものがありました。
X(旧Twitter)では、「平八郎、小平太、お疲れさま。見届けてほしかったなぁ」「老平平の手合わせで泣いたけど、若平平も懐かしくて泣いたよ」「平平コンビ見られなくなるの寂しい。老いることに対する恐れ、無念さ、諦観、いろんな感情が感じられてすごく沁みた」「男の友情エモかった」「家康サイドがどんどん老いていってこの世を去ったりしていく間、ぐんぐん大人に成長して美丈夫で登場した秀頼(19才)の対比が残酷で…時の流れよ…」などのコメントが寄せられています。
第45話は「二人のプリンス」。関ケ原で敗れ牢人となった武士が豊臣のもとに集結することを憂慮した家康は、秀頼(作間龍斗)を二条城に呼び、豊臣が徳川に従うことを認めさせようとします。しかし秀頼の麗しさに世の人々は熱狂。脅威を感じた家康が秀忠の世に憂いを残さぬよう解決しようとする中、ある出来事が起きて大事件の火種に――。凡庸な秀忠、カリスマ性に満ちた秀頼の対比がどう演出されるのか注目です。
『どうする家康』あらすじバックナンバー
この記事の筆者:地子給 奈穂
編集・ライター歴17年。マンガ、小説、雑誌等の編集を経てフリーライターに転向後、グルメ、観光、ドラマレビューを中心に取材・執筆の傍ら、飲食企業のWeb戦略コンサルティングも行う。