そこで今回は、来客にも出せるきれいな桃の切り方をグルメライターの筆者が紹介! また、おうちで&1人で食べる時用のまな板を使わない適当な切り方も併せてお伝えします。
桃の食べ頃を見極めよう
今回購入したのは「白鳳」という白桃の代表的な品種。甘みが強くて酸味は控えめ。果汁が多くジューシーさが楽しめる桃です。
食べ頃の見極めは、枝側のヘタの周りを指の腹で優しくなでるように触ってチェックします。皮と果肉の間にうっすら果汁が感じられるような、フニッと柔らかい弾力が伝われば食べ頃の目安。野球ボールのような硬い感触の時は、直射日光が当たらない涼しい場所で1~3日程度置いておくといい具合に熟します。
また、冷やしすぎるとおいしさが半減。冷蔵庫に入れるのは食べる1~2時間くらい前からにしましょう。
きれいな桃の切り方を伝授! アボカドの切り方と似ています
桃は、先ほど食べ頃を見極めた枝側とは真逆の、お尻のように見える部分が最も甘いといわれています。カットする時はこの甘い部分が均等になるよう、4つ割りや8つ割りなどにするのがおすすめです。
また、皮を先にむいてしまうと、果肉を切るタイミングで果汁も出てしまいがち。皮は最後にむく方が果汁を最小限にとどめておくことができます。
桃を流水などで優しく洗ったら、切っていきましょう! できるだけ切れる包丁を使うとストレスなくカットできます。砥石やシャープナーなどで研いでおきましょう。
まずは桃のくぼみの線に従って、グルッと1周包丁で切り込みを入れます。中心にある種に包丁が当たるようにしながら回しましょう。
切り込みを入れたら、両手でひねるように桃をゆっくり回して切り離します。すると、片方に種が付いた状態になります。
力を入れて回すと指の跡が付いたり、果汁がドッと出てしまったりするので、ゆっくり慎重に……!
種が付いていない方の桃は、ひっくり返してそのまま4等分に。
種が付いている方の桃は、種に沿うようにグルッと1周包丁を入れます。円すい状にカットできると、種だけがポコッと取れます。種が出た後のくぼみには果汁がたっぷり……! もったいないので小さなグラスや器を用意して、果汁を移しておきましょう。
種が取れたら、先ほどと同じように4等分にすればOK! 果肉をまな板に向けて切るとグラグラせず安定します。
桃の皮は、切った後にむくのがおすすめ
皮は包丁で薄くはぐようにしてむきます。熟していると指で軽く引くだけでスッとむけますよ。この時はまだちょっと硬かったので包丁で。
ただし、桃は同じ日に同じ品種を購入しても、個体差で状態が異なる場合が多いです。同じようにカットしても片方に種が付かず、こんな風に取れる場合もあります。その場合は両方とも、種に沿うようにグルッと1周包丁を入れて取ってくださいね。
完成しました! いかがでしょうか。これならお客さまにも出せそうではないですか?
ちなみに、カットした後の種にも果肉が結構ついているんですよね。もったいないので筆者は器にギュッとしぼって取り分けています。そのままグビッと飲んでもいいですし、ソーダで割ったり、ヨーグルトやアイスにかけてもおいしいですよ。少ない量なので、桃を切った人の特権です。
またはオリーブオイルや塩、レモン果汁と合わせてピーチドレッシングにするのもおすすめです。
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