『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編-運命-』は2023年4月21日から2カ月半がたった今なお公開中で、その興行収入は現在26億1000万円超。2部作の後編となる『-決戦-』は、6月30日から10日間で興行収入11億6000万円を突破しています。
『東京リベンジャーズ』はなぜ支持を得た? 歴代ヤンキー映画から考える
『東京リベンジャーズ』(以下、『東リべ』)のジャンルは“タイムリープもの”かつ“ヤンキーもの”。どちらも長寿のジャンルですが、特にヤンキーものの中でも『東リベ』の人気は頭1つ抜けたものがあります。支持を得た理由がどこにあるのか、ヤンキー映画の系譜を振り返りつつ、考えてみます。
1980年代のヤンキー映画&2000年代のヤンキードラマのヒット
ヤンキー映画の長年に渡る人気に火をつけたのは、1985年の仲村トオル&清水宏次朗主演の『ビー・バップ・ハイスクール』でしょう。ほかにも、1982年の近藤真彦主演『ハイティーン・ブギ』、1987年の江口洋介主演の『湘南爆走族』などのヤンキー映画が1980年代に作られていました。少し先の2000年には『池袋ウエストゲートパーク』(TBS系)、2002年には『ごくせん』(日本テレビ系)、どちらかと言えば野球もののカテゴリではありますが2008年『ROOKIES』(TBS系)など、2000年代にはヤンキードラマがヒットをしていました。それらの多くは漫画(『池袋〜』は小説)が原作であり、今に至る人気を獲得した若手俳優たちが大きな注目を浴びるきっかけにもなっています。
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