返済比率20%(手取り年収)での住宅ローンの借入可能額をシミュレーション
返済比率が手取り年収の20%とした場合、住宅ローンの借入可能額はいくらになるのでしょうか。住宅保証機構のサイトで年収ごとのシミュレーションをしてみました。
【シミュレーション条件】
・住宅ローン借入年齢:40歳以下
・返済期間:35年
・返済方法:元利均等返済
・金利:年1.5%、1.7%、1.9%(全期間固定金利)
・ボーナス払いなし
・返済負担率:20%
【手取り年収別・住宅ローンの借入可能額】
一覧表で確認すると、年収3500万円(手取り2017万円)であれば、1億306~1億979万円の住宅ローンが借入可能となるため、約1億円のマンションを購入することができるでしょう。
年収3000万円(手取り1772万円)以下の人が約1億円のマンションを購入するには、頭金で「1億円から、それぞれの手取り年収の住宅ローン借入限度額を引いた金額」が準備できていれば問題なく購入できます。
次は、単身者、夫婦(子どもなし)、夫婦(子ども1人)の場合での1億円のマンションを購入するときの理想の年収を試算してみます。
1億円のマンションを購入するときの理想の年収:単身者
最近は、単身者でマンション取得を検討するケースが増えています。単身者の場合は、パートナーに頼らず1人で住宅ローンを返済することになりますが、「年収」や「勤続年数」などで、安定した返済能力があると見込まれれば、問題なく住宅ローンが利用できます。
単身者であれば、「返済比率20%(手取り年収)」を少し増やし「返済比率25%(手取り年収)」でシミュレーションしてみても良いでしょう。その際の借入可能額(金利1.7%)の場合は、以下の通りになります。
・年収1000万円(721万円):4752万円
・年収2000万円(1291万円):8509万円
・年収3000万円(1772万円):1億1679万円
もし、単身者が1億円のマンションを住宅ローンだけで購入する場合、無理のない返済比率20%~25%(手取り年収)で設定するときは、年収3000万円以上が理想的です。
1億円のマンションを購入するときの理想の年収:夫婦(子どもなし)
夫婦(子どもなし)の場合、共働きであれば2人分の収入を合算したり、ペアローンという手段で借入を増やすこともできます。
しかし、その際も妻の年収を全てローン計算に組み込むと、万が一の事情に見舞われたとき、ローンの返済が負担になる可能性があります。無理な返済計画を立てないよう気をつけましょう。
例えば、妻の年収が500万円であれば、手取りは387万円ですが、借入限度額を計算するときは半分の年収250万円(手取り199万円)でシミュレーションすると良いでしょう。
その際の「返済比率20%(手取り年収)」の借入可能額(金利1.7%)は、以下の通りです。
・年収250万円(199万円):1049万円
もし、共働きの夫婦(子どもなし)が、1億円のマンションを住宅ローンだけで購入する場合、無理のない返済比率20%(手取り年収)で設定するときは、夫の年収3000万円以上が理想的です。