1億円超えも当たり前!? 都心の「新築マンション」を買える人の年収はどのくらい?

2023年3月に東京、神奈川、埼玉、千葉の1都3県で発売された新築マンション1戸当たりの平均価格は1億4360万円。1億円のマンションを購入できるのは年収がどのくらいの人なのか。ファイナンシャルプランナーがシュミレーションしてみました。

1億円のマンションを購入するときの理想の年収:夫婦(子ども1人)

子どもがいる人は、教育費の準備を含め、無理なく返済できるよう住宅ローンを組む必要があります。文部科学省が調査している子どもにかける1年間の学費の平均は以下の通りです。
 

【幼稚園・保育園】年間17万〜31万円
【小学校】年間35万〜167万円
【中学校】年間54万〜144万円
【高等学校】年間51万〜105万円
【大学】年間53万〜148万円
 

特に、大学になれば子どもの進路によって、大きなお金がかかる場合があります。余力を持つためには、共働きの夫婦だったとしても、妻の収入をプラスして住宅ローンを組むことは避け、夫1人の収入で「返済比率20%(手取り)」の住宅ローンを設定するようにしましょう。
 

もし、共働きの夫婦(子ども1人)が、1億円のマンションを住宅ローンだけで購入する場合、無理のない返済比率20%(手取り年収)で設定するときは、夫の年収3500万円以上が理想的です。
 

参照:
令和3年度子供の学習費調査の結果について(mext.go.jp)
国公私立大学の授業料等の推移 (mext.go.jp)
私立大学の初年度学生納付金の推移 (mext.go.jp)
 

まとめ

マンションのモデルルームを見学すれば「こんなマンションに住みたい!」と憧れるかもしれません。しかし、マンションは購入して終わりではなく、先々に維持費・管理費がかかることを忘れないようにしましょう。家計に負担とならない住宅ローンを設定するには「返済比率20%(手取り)」と覚えておきましょう。


舟本 美子 プロフィール
3匹の保護猫と暮らすファイナンシャルプランナー。会計事務所、保険代理店や外資系の保険会社で営業職として勤務後、FPとして独立。人と比較しない自分に合ったお金との付き合い方、心豊かに暮らすための情報を発信しています。
 
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