レス夫に「欲が強いね」と言われ…。31歳女性が『あなたがしてくれなくても』を他人事とは思えないワケ

30代夫婦のレス問題を描いたドラマ『あなたがしてくれなくても』(フジテレビ系)。この作品に共感するアラサー世代が相次いでいる。31歳女性が抱える「レス夫婦」の深刻な悩みについて取材した。

完全に解決するのは難しいのか。「レス気味かも」の段階で対処が必要?

 では、レス問題に直面したとき、どのように向き合えばいいのだろうか。
 
上記の調査結果から考察すると、男性のようにセックスの目的が「性的な快楽のため」であれば、パートナーとレスに陥った場合でも、風俗店などの性的サービスを利用することで、その目的は達成できる可能性がある。
 
一方、相手に「求められる」ことでセックスに応じていた“受け身”な女性がレスに陥った場合、「求められなくなった」状況を解消するためには、パートナーと話し合い、レスを解消していくほかないだろう。
 
筆者が取材をしていく中でも、セックスレス問題を抱えているのは、男性よりも圧倒的に女性が多い。女性のセックスレスの根底には、求められていた相手に”求められなくなった”寂しさ、むなしさなど、性欲とは全く別の複雑な問題をはらんでいる。
 
サチカさんはこう語る。
 
「頑張って夫を誘っても、拒絶されるとますます惨めになるし、今さらセックスについて話しづらい。セックスをしていた頃に、いろいろ話し合っておくべきだった」

コミュニケーションなくしてレスの改善が難しいことはサチカさんも分かっている。だけどレスに陥った場合、“受け身”な女性がパートナーと話し合うのには大きなハードルがあるのだ。

今さらセックスについて話しづらい――この状況がレスを生み出している。

だからこそ、”レスの芽”は早めに摘み取っておく必要がある。完全にレスになる前の「ちょっとレス気味かも」の段階で、パートナーと互いの価値観をすり合わせながら、セックスについて語り合う関係性を構築しておくことが大切なのかもしれない。


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【参考】
第16回出生動向基本調査
一般社団法人 日本家族計画協会
 
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