結婚相手に「子供部屋おじさん」は選べない? 婚活で出会った“自称こどおじ”の36歳男性に誘われて…

実家の子供部屋に暮らす中年層の男女のことを指す「子供部屋おじさん(おばさん)」というインターネットスラングがある。恋愛や婚活で「こどおじ」「こどおば」は不利なイメージもあるが、果たして本当だろうか。また、婚活市場に出現する「エセ子供部屋おじさん」って?


「彼、子供部屋おじさんかも」
 
そう言って友人のM美(30歳)は、肩を落とした。
 
彼女はマッチングアプリで出会った36歳の男性との初回デートで、「俺、実家暮らしなんだよね」と打ち明けられたのだ。
 
M美は「36歳で実家って、地雷っぽくない?」と言う。確かに、アラフォーに差し掛かった男性が実家暮らしだと聞くと、ネガティブなイメージを抱く人も多いだろう。
 
SNSを中心にたびたび話題になる、「子供部屋おじさん」。彼らは、恋愛や結婚相手として本当に“地雷”なのだろうか。
 

“子供部屋おじさんジュニア”が自身を「ある意味勝ち組」と語るワケ

子供部屋おじさん(おばさん)とは、実家の子供部屋に暮らす中年層を指すインターネットスラングのことで、略して「こどおじ」「こどおば」とも呼ばれる。
 
子供部屋おじさんは、ニートや引きこもりとは異なり、仕事をしながら親と同居するケースが多い。中年層というと40代以上の人を思い浮かべるが、最近、20代後半~30代の“子供部屋おじさんジュニア”も増えているようだ。
 
「実家を使わない手はない」
 
こう話すのは、竜也さん(仮名/33歳)だ。彼は、都内近郊の実家で両親と3人で暮らしている。3歳年上の兄は数年前、結婚と同時に実家を出た。
 
「『1人暮らししないの?』とか『彼女いないの?』とかはよく聞かれますけど、大学も都内、職場も都内。彼女もいない。だから実家を出る必要がない」
 
30歳を過ぎてから「子供部屋おじさんじゃん(笑)」と揶揄(やゆ)されたこともある竜也さんだが、彼は「子供部屋おじさんは、ある意味勝ち組」と語る。
 
「就職したての安い給料で、ヒーヒー言いながら1人暮らしをしなければいけない地方出身の同級生に比べると、使えるお金は多い。それに、働き始めの大変な時期に、家に帰ればご飯があるのは実家暮らしの特権だと思う」
 

余裕があったからできた3度の転職。貯金もしてるし、家事だって人並み

それに加えて、実家が都内にあるメリットをこう語る。
 
「僕は今まで3度転職をしていて。半年くらいニートの時期もありましたが、家賃とかの心配がないので、時間をかけて転職活動をして、好きな仕事にもチャレンジできた」
 
貯金額までは教えてくれなかったが、竜也さんは「同世代よりはかなり貯金できているほう」だと言う。しかし、ほとんど実家にお金を入れることもないようだ。
 
「実家暮らしだと言うと、家事が一切出来ないというイメージを持たれがちですが、そんなことはない。料理もするし、掃除もしますよ」
 
自身の恋愛や結婚について聞くと、こう答えた。
 
「兄が結婚して子供もいるので、両親は僕に『結婚はどっちでもいいよ』と言うようになって。実際、僕自身も結婚はしてもしなくてもいいと思っているし。今は結婚よりも自分のキャリアを優先させたい。そういう意味では結婚に不向きかも」
 
就きたい仕事に就き、プライベートも充実し、貯金もある竜也さん。彼の話は、冒頭のM美や友人たちがイメージする“子供部屋おじさん”のネガティブなイメージとはかけ離れている。
 
「『子供部屋おじさんじゃん(笑)』みたいな周囲の声には『嫉妬してるんだな』と思うようにしてます(笑)」


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