「こどおじ」「こどおば」は、恋愛や婚活で不利になるのか
竜也さんとシホさんの話を聞いていると、ネットにあふれる「子供部屋おじさん(おばさん)」に対するネガティブなイメージとは異なる印象を抱いた。2人とも両親との関係は至って良好で、自身のやりたい仕事や趣味に没頭している。話を聞く限り、生活能力もある。1人暮らしができないわけではなく、する必要がなかっただけだ。
とはいえ、恋愛や婚活市場で「実家暮らし」は、ネガティブなイメージを抱く人が多いのが現実である。
冒頭に紹介したM美や筆者自身も、36歳の実家暮らしの男性について「マザコンではないか」「経済的に問題があるのではないか」と想像した。
婚活市場に潜む「エセ子供部屋おじさん」に誘われて……
M美がマッチングアプリで出会った36歳の「子供部屋おじさん」に対する“嫌な予感”。後日、思いもよらない形で不安が的中してしまった。なんと、この男性は実家暮らしを理由に、M美をホテルに誘ってくる“エセ子供部屋おじさん”だったのだ。
付き合う前の2回目のデートで、男性から「実家暮らしだから家には呼べなくて」とホテルに誘われたM美。危険な香りを察知した彼女は「実家暮らしって本当?」とカマをかけた。
すると、男性は面倒に思ったのか「もういいよ」とふてくされて、その後音信不通になったのだ。
「彼とのデートは平日の夜だったし、土日は連絡がつかない。今考えるとおかしいところが多かったなって。『実家暮らし』を口実にした悪質な“ヤリモク”だった」
そう回顧するM美は、やはり「子供部屋おじさん」について、ネガティブなイメージが強い。
「『子供部屋おじさん』と聞くと、家事ができないとかマザコンとか自立してないイメージがあるけど、そういう人は、話したら分かりますよね。一番危険なのは、格好良くてモテそうなアラサー以降の『子供部屋おじさん』。実家暮らしと言われたら疑ったほうがいいと思う。それを口実に危険な関係を迫られるケースもあると思うから」
M美は「やっぱり付き合うなら1人暮らしの男性がいい」と語る。
「子供部屋おじさん」といっても、さまざまなパターンがあることが分かった。気になる人が「実家暮らし」だと言ったら、実家暮らしをしている理由や、仕事の内容、家事能力があるかなど、しっかりと擦り合わせをしたほうがよさそうだ。
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