登録者が急増する「既婚者マッチングアプリ」は不倫の温床に? 利用者に話を聞いた【本当にあったアラサー婚活事件】

“既婚者”のためのマッチングアプリがひそかに人気を集めている。表向きは「気軽な友人探し」、しかし実態は……? 実際に利用する女性に話を聞いてみた。


多様化する現代の恋愛・婚活事情。マッチングアプリや婚活サービスが身近なものとなり、出会いの手段が増えた一方で、失敗や後悔、忘れられない驚がくの“婚活事件”も増えている。恋愛ライター・毒島サチコによる連載「本当にあったアラサー婚活事件」の第5回は、実際のエピソードをもとに「既婚者マッチングアプリ」について紹介する(第4回はこちら)。
 

既婚者マッチングアプリとは? 表向きはあくまで“友人探し”だが……

マッチングアプリといえば、出会いを求める独身者のためのツール。しかし現在、SNS上では「既婚者マッチングアプリ」というサービスが話題になっている。
 
既婚者マッチングアプリとは、その名の通り“既婚者のためのマッチングアプリ”である。サイトに飛んでみると、「既婚者同士、お互いを理解しあえる理想の関係を見つけられます」といったキャッチフレーズが並び、表向きは友人探しの健全なサイトをうたっている。しかし見れば見るほど、不倫の温床のように思えてならない。
 

「不倫願望はない。でもデートしている男性はいる」

では、既婚者マッチングアプリの実態はどうなのだろうか。

SNS経由で、既婚者マッチングアプリを利用しているミナさん(仮名/37歳/主婦)に話を聞いた。
 
「ぶっちゃけ不倫目的で使っている人が多いと思いますよ。私はまだ数人デートをしただけですが」
 
ミナさんは都内で3人の子どもを育てる主婦。夫と仲が悪いわけではないが、夫婦の営みは3人目が生まれて以降、ほとんどない。
 
「私が結婚したとき、“出会い系”っていう言葉が広まっていたので、まだマッチングアプリが今ほど流行していなかったんです。だから今、遅れてアプリに興味を持つ時期がやってきたみたいな感じです。
 
登録している男性は、40代以降が多い印象。主婦なので平日に会える人を希望すると、時間に融通の利く経営者とか自営業の人が多くなりますね」
 
ミナさんが利用している既婚者マッチングアプリの月額料は、女性は無料で、男性は1万円ほど。登録している男性は“ハイステータスな人”が多いという。

「私がアプリを使い始めたきっかけはSNS。特別、夫婦関係で悩んで……とか、深刻なものではありませんでした。正直“興味”です。不倫願望も今はないです」

 

「本気で離婚を考えている登録者は、ほとんどいないと思う」

不倫するためにアプリを使い始めたわけではないと語るミナさんだが、デートを重ねている男性はいる。エスカレートすると不倫に発展する可能性もあるだろう。もし夫にバレたら……そのような危険性を考えたことはないのだろうか。
 
「既婚者マッチングアプリは、普通の不倫よりもバレるリスクは低いと思います。マッチングアプリとうたいながら、実際はアプリではなく、見たいときにだけ開けばいいサイト形式になっているので。
 
また、既婚者マッチングアプリの中に、本気で離婚を考えている人はほとんどいないと思います。お互いの家庭を大切にしながら付き合いができるんです。
 
私は、不倫願望は今ないけど、異性とたまにはおしゃれして出かけたいな、っていう願望があります。でも、やっぱり早々に体の関係を求めてくる男性もいるので、そこはお互いの意思次第ですかね……。今後私も、めちゃくちゃタイプな男性と出会ったら、そのときは分からないですし」
 
ミナさんは、平日の昼間にこっそりアプリを使っている。


>次のページ:「既婚者マッチングアプリの方がまだマシ」と感じる29歳女性の“酷な体験”


【おすすめ記事】
コロナ禍で不倫は増えた? テレワークプラン「デイユース3000円」で誘われた“黒歴史”不倫のリアル
「早慶以上は必須」結婚相手に“学歴”を求めるのは親の影響? 20代女性が「婚活=就活」と捉える理由
「サイゼリヤでデート」論争。“試されている感覚”に嫌悪する女性たち
デート代とは話が別。気まずい「ホテル代の割り勘」問題、その実態は?
永遠に「もっといい人がいるかもしれない」の繰り返し。出会いへの“強欲さ”を増殖させるアプリに疲弊する人たち
Lineで送る Facebookでシェア
はてなブックマークに追加

注目の連載

  • ヒナタカの雑食系映画論

    アニメ映画『ふれる。』で“20歳の青年”を主人公にした意味は? 挑戦的かつ優しい3つのポイントを解説

  • 「正直、日本ってさ…」外国人に聞くぶっちゃけニッポン

    「ラーメンやすき焼きのお店まで……」30代グアテマラ人男性が語る、出身国で流行している日本の食文化

  • AIに負けない子の育て方

    学校から暗に退学を勧められ…。中学受験に無事合格も、彼らが「転校」を余儀なくされた理由

  • 恵比寿始発「鉄道雑学ニュース」

    江ノ電、“史上初”人気ブランドとのコラボ制服が話題! 「鎌倉高校前駅」の駅名標やホームも大変身