登録者が急増する「既婚者マッチングアプリ」は不倫の温床に? 利用者に話を聞いた【本当にあったアラサー婚活事件】

“既婚者”のためのマッチングアプリがひそかに人気を集めている。表向きは「気軽な友人探し」、しかし実態は……? 実際に利用する女性に話を聞いてみた。

「既婚者マッチングアプリの方がまだマシ」と感じる29歳女性の本音

既婚者マッチングアプリについて、皆さんはどのような印象を抱くだろうか。

「不倫を推奨するサービスではない」と宣言しているアプリもあるが、やはり「不倫の温床」というイメージを抱く人も多いはずである。
 
言うまでもなく、不倫は公序良俗に反する、決して許されない行為だ。しかし、夫婦生活のマンネリ化や、セカンドライフを考え、既婚者マッチングアプリに登録する人は日に日に増えている。
 
そんな中、婚活マッチングアプリを使っている独身女性からは、こんな声が上がった。
 
「既婚者で男女の出会いを求めている人は、みんな既婚者マッチングアプリを使ってほしい!」
 
こう話すのは、麻里亜さん(仮名/29歳/会社員)だ。彼女はマッチングアプリを使い、恋活や婚活をしている。
 
アプリを使って婚活をするアラサー女性たちの中には、意図せず既婚者とマッチングした経験がある人も多い。麻里亜さんもその1人である。彼女がマッチングしたのは、タケシさん(仮名/34歳/会社員)だった。
 
「タケシは有名私大卒の34歳で、大手シンクタンクに勤めていました。1度目のデートは表参道のしゃぶしゃぶに。2度目のデートは都内のイタリアンレストランに。大人の落ち着いたデートって感じでしたね。2度目のデートの後、電車に乗る前に軽くキスを交わしました。そのくらい、いい感じだった」
 
しかし、麻里亜さんは3度目のデートの前に“ある違和感”を抱く。
 
「2回のデートは、決まっていつも平日。それも金曜日を避けて、水曜日や木曜日が多かったんです。3度目のデートで、付き合うかも……という期待があったので、土曜日にランチをして映画に行きませんか? と私の方から誘ったのですが、断られてしまい」
 
このタイミングで、麻里亜さんは彼が既婚者ではないか……と疑念を抱くようになった。
 
「LINEでタケシに『もしかして既婚者だったりしないよね?』と聞いたら、『そうだよ。分かってデートしてくれてるんだと思ってた (笑)』と当然のように言われた。あまりにも潔くて、逆に笑ってしまいました。そもそも不倫希望なら、なぜ婚活アプリに登録しているのか。真剣に婚活をしている独身女性を狙うのはあまりにも不誠実ですよね。時間が無駄になった」
 
身分証明書1つで登録できるため、婚活を目的としたアプリにも“不誠実な既婚者”が混じっていることは多々ある。
 
麻里亜さんは「体の関係を持つ前に、相手が既婚者だと気づけて良かった」と、めげずにマッチングアプリで婚活を続けているが、最後にこんな本音を漏らした。
 
「既婚者マッチングアプリを使っている男性の方が、タケシよりずっとマシ。上には上がいる。婚活マッチングアプリで独身女性をたぶらかす既婚者は、この世で一番不誠実な男性だと思うから」

マッチングアプリの種類を問わず、“出会い”を求める既婚者は増えているのかもしれない。


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