車内では協賛企業、自治体などの取り組みを紹介
車内は一般の東急の車両と同様ロングシートだが、中吊り広告、荷棚付近の広告、ドア上方のデジタルサイネージ、ドアの窓ステッカーなど全てにわたりSDGs関連情報や意見広告がぎっしり詰まっている。 再生可能エネルギー100%で電車を運行する東急の取り組み、共催する関西の阪神、阪急、ならびに協賛する企業や自治体(沿線の川崎市、横浜市など)の取り組みなどを紹介する。また、そもそもSDGsとは何か? まだまだ知らない人もいるので、その広報にも努めている。
走り出したリニューアルSDGsトレイン
SDGsの達成が求められている2030年まで時間は限られている。鉄道利用者や走行中の電車を目にした人にアピールすることで、幅広く協力を求め、持続可能な未来の創造に貢献する。
4月18日の朝、武蔵小杉発鳩ケ谷行きの急行(東急目黒線、東京メトロ南北線、埼玉高速鉄道経由)が1番電車となった。とりあえず、2026年3月末までの予定でリニューアルされたSDGsトレインは走り出したのである。
取材協力=東急電鉄
野田 隆 プロフィール
名古屋市生まれ。生家の近くを走っていた中央西線のSL・D51を見て育ったことから、鉄道ファン歴が始まる。早稲田大学大学院修了後、高校で語学を教える傍ら、ヨーロッパの鉄道旅行を楽しみ、『ヨーロッパ鉄道と音楽の旅』(近代文芸社)を出版。その後、守備範囲を国内にも広げ、2010年3月で教員を退職。旅行作家として活躍中。
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