6号車はコンパートメントと最上級のコックピットスイート
6号車のデッキ部の天井は1号車と同じく天窓表示器がある。42インチLCD搭載ガラスサイネージを採用し、日光や鬼怒川の自然を連想させる映像を映すことで、乗車した瞬間から目的地の雰囲気を感じさせる。他の観光列車では見たことのない演出だ。 6号車の片側には通路があり、ヨーロッパの国際列車のような雰囲気がある。これは先代スペーシア(100系)のコンパートメントをアップデートしたもの。 コの字型にソファを配し、大人4人がゆったりとくつろげる空間だ。青いじゅうたん、赤と茶色を基調とした歌舞伎的な色彩の壁など、色彩にこだわったインテリアである。運転台寄りの一室はスペーシアXの中で最上級のシート、コックピットスイート。前方および両側面が見渡せ、ぜいたくな列車旅を楽しめる。もっとも、日光や鬼怒川へ向かうときは最後尾となる。
11平方メートルという私鉄特急では最大のスペースが確保され広々としていて最大7人まで利用できる。プライベートジェットをイメージし、「走るスイートルーム」がコンセプトだ。ソファは固定せず、自由に動かせる。にもかかわらず急停車しても動く心配がないよう設計しているとのことなので安心である。
スペーシアXは、7月15日から運行を開始する。1日2往復の日と4往復の日があり、いずれも1往復は浅草~鬼怒川温泉、あとは浅草~東武日光を往復する。オリジナルで爽やかな車内メロディーも用意して、準備万端だ。いよいよ、「日光と出会う、新しい旅」が始まるのだ。
スペーシアX公式サイト
取材協力=東武鉄道
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