意外と知らないグルメのひみつ 第24回

新じゃが、新玉ねぎ、春キャベツ。“新”や“春”がつく「春野菜」と「いつもの野菜」はどう違う? 【グルメライターが解説】

【調理師免許を持つグルメライターが解説】暖かくなってくると、スーパーなどの店頭に並ぶ春野菜。新じゃが、新玉ねぎ、春キャベツといった「新」や「春」がつく野菜は、通常出回る同じ野菜に比べて水分が多く、柔らかな食感が特徴です。

「新玉ねぎ」も収穫後すぐ出荷。生で食べられる


新玉ねぎも新じゃがと同様です。「黄玉ねぎ」や「白玉ねぎ」など、通年出回っている品種と同じものか、または成長速度が速い早生(わせ)タイプのものが選ばれます。

通年出回る玉ねぎは日持ちを良くするために、収穫から1カ月ほど貯蔵してから出荷されますが、新玉ねぎは3月頃から早採りし、すぐに出荷。色合いも、玉ねぎおなじみの薄茶色の皮ではありません。新玉ねぎは全体的に白く、ところどころ緑がかっているのが特徴です。

 

新玉ねぎは傷みやすいので冷蔵保存がおすすめ


新玉ねぎは水分が多く、柔らかな食感が魅力。辛味もあまりありません。スライスしてそのまま食べられるので、サラダや和え物などの生食に向いています。

逆に炒め物や煮込み料理にすると、トロトロに溶けて形が見えなくなってしまうことも……。ぜひこの時季ならではのフレッシュ感を味わってみてくださいね。

保存の際は冷蔵庫の野菜室がおすすめです。水分が多い分傷みやすいので、早めに食べ切りましょう!


>次のページ:「冬キャベツ」と「春キャベツ」の違いって?


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