2強の決算が好調の中、「かっぱ寿司」は……
「スシロー」を運営するFOOD&LIFE COMPANIESの2022年2~6月四半期における売上収益は717億円で、増収率は20%と好調をキープしている。「くら寿司」も同じ四半期の売上高429億円で、増収率19.9%と不祥事の影響はほとんどない。
では、2強のブランドイメージが傷ついていた中で、特に何のスキャンダルもなかった「かっぱ寿司」はどうかというと、同じ四半期の売上高は168億で増収率は1.7%にとどまっている。
これほど圧倒的な強さを見せる2強から、客を少しでも奪っていこうと思ったら、同じような「脱100円寿司」などを進められるわけがない。むしろ、2強が絶対にやらないことをやるべきだ。
それこそが「100円メニューの拡大」だったのではないか。
「かっぱ寿司」が「100円メニュー」にこだわる理由
「かっぱ寿司」がこの方向にこだわるのはもう1つ理由がある。「目標」としているある回転寿司チェーンが「100円メニュー」を死守しているからだ。
それは「はま寿司」だ。
東京・秋葉原や横浜・みなとみらいなどの一部の「都市型店舗」を除いて、「はま寿司」は「一皿100円」を掲げている。「贅沢握り」や「期間限定」は150円だが、大多数は100円メニューを提供している。
この安さを可能としているのは、外食チェーン大手のスケールメリットだ。
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