作家・太宰治と鉄道との関りは意外に強い。10年ほど暮らした三鷹では中央線の跨線橋に足しげく通っていたし、最初の短編集『晩年』に収録されている「列車」では、汽車に関する細かい描写に驚く。
 

また、郷里では津軽鉄道や五能線において彼の足跡やゆかりの車両や場所が点在している。そんな太宰治と鉄道にまつわる話題を、彼を偲ぶ6月19日の「桜桃忌」を前にまとめてみた。
 

三鷹跨線人道橋

まもなく見納めとなる三鷹駅近くの跨線人道橋

JR中央線・三鷹駅の西側には三鷹車両センター(かつての三鷹電車区)という車庫が広がり、それを南北に跨ぐ人道橋があって近隣の人々が利用してきた。休んでいる電車のみならず、遠く富士山も見えたりと眺めがよいので人気のスポットでもある。
 
老朽化がすすむ跨線人道橋

晩年の10年ほどを三鷹で過ごした太宰治はたびたびこの跨線橋を訪れていて、お気に入りの場所だったようだ。跨線橋を利用している彼の写真が残され、それを記した記念のボードも設置されている。
 
風化して見えづらくなった説明版


しかし、この橋は1929年に設置され、老朽化が相当進んでいて大地震が起これば崩壊の危険もある。由緒ある建造物なので保存も検討され、一部を移設展示するものの、残念ながら橋の解体撤去が決まってしまった。見学するなら、急いだほうがいいと思われる。
 


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