2022年秋に武雄温泉駅(佐賀県)と長崎駅の間で部分開業が予定されている西九州新幹線。列車名は「かもめ」と決まった。東海道・山陽新幹線で走っている最新型N700Sを6両編成にして、水戸岡鋭治氏がデザインした斬新な車両は、2021年12月22日に日立製作所笠戸事業所(山口県下松市)において報道公開された
 

海上輸送で九州へ

線路を離れ、吊るして船積するための準備中

第1編成が6両すべて揃ったところで、九州に移送されるのだが、何と海上輸送で長崎県内にある車両基地まで運ばれる。その模様を撮影した画像がJR九州と日立製作所笠戸事業所より提供されたので、記事とともにご紹介しよう。
 
まずは先頭車を吊り上げる

「かもめ」の車両は、南側が海に面した笠戸事業所で船積みされた。まず、1月5日に先頭車2両(1号車と6号車)がクレーンで吊るされて船に移動、翌6日には中間車4両(2号車~5号車)が同じように船積みされた。
 
中間車4両(2号車から5号車まで)を吊り上げる
6両とも船に乗ったところで出港の準備完了

出港は当初6日の正午(12時)の予定だったが、諸般の事情により夕方5時にずれ込み、夕陽を眺めながら瀬戸内海に乗り出した。
 
夕闇が迫る頃、笠戸事業所を出港、瀬戸内海に乗り出す

船はゆっくりかつ慎重に進み、1月7日深夜に関門海峡を通過、7日のお昼ごろは玄界灘を西に向かった。この模様は、JR九州のグループ会社であるJR九州高速船㈱が所有しているクイーンビートルを使った「かもめ」ウォッチングのツアーを企画して、一般客に楽しんでもらっている。
 
玄界灘を進む。高速船クイーンビートルから撮影

その後、南西に進み、平戸大橋の下を通り、8日の午後にはハウステンボス付近の針尾瀬戸を通過して、大村湾に入った。そして出発してほぼ48時間後、川棚港に到着。
 
川棚港に到着、水切り(陸揚げ)作業の様子

9日に水切り(陸揚げ)作業をした後、地元の子どもたち、長崎県知事、JR九州青柳社長も出席して歓迎セレモニーを行った。
 
地元の子どもたちから花束贈呈
川棚港で行われた歓迎セレモニーでの記念撮影


車両は、深夜に「かもめ」の到着を待つ大村車両基地に陸送された。開業準備は、着々と進んでいる。
 

写真提供=JR九州、日立製作所笠戸事業所

西九州新幹線について



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