九州新幹線(西九州ルート)として博多駅(福岡市)と長崎駅を結ぶことが計画されている西九州新幹線は、さまざまな問題を抱えながらも2022年秋頃に武雄温泉駅(佐賀県)と長崎駅の間での部分開業が予定されている。このほど、新たに使用される車両のデザインが公表されたので詳細をレポートしよう。
 
「かもめ」はN700Sをベースにデザインされた

JR九州のコーポレートカラー「赤」を配色し、毛筆の「かもめ」の書体を採用

列車名は既に決まっているように「かもめ」で、これは博多駅と長崎駅を結ぶ在来線特急の愛称を踏襲するものだ。そして新幹線用の車両は、東海道新幹線と山陽新幹線で使用されているN700Sをベースとしつつ、白を基調としながらも、JR九州のコーポレートカラーである赤を配色し、シンボルマークやロゴを加えている。
 

また、毛筆の「かもめ」の書体をエクステリアデザインとして配置した。これは、現在、博多駅と鹿児島中央駅の間で走っている九州新幹線「つばめ」と同様だ。「新幹線つばめ」のDNAを持続させ、 変化・進化させて「新幹線かもめ」を表現するものとしている。
 

デザインを説明する水戸岡鋭治氏


デザイン担当は、JR九州の最近の車両を手掛けている水戸岡鋭治氏。インテリアのコンセプトは、「優しい、 明るい、 楽しい、 心地良い、 美しい」をテーマに色、 形、 素材をセレクトし、和洋折衷、 クラシックとモダンが組み合わされた、 懐かしくて新しい空間を表現したと説明する。
 

列車は6両編成でグリーン車はなく、すべて普通車である。そのうち、1~3号車が指定席で通路を挟んで2人掛けの座席が並ぶ。ただし、1号車=菊大柄、2号車=獅子柄、3号車=唐草と車両ごとにデザインを変えているのは、「つばめ」と同じやり方だ。乗るたびに異なる車両に座り、気分を変える楽しみが持てる。
 

1号車: 菊大柄
2号車:獅子柄
3号車:唐草

自由席車(4~6号車)は、通路を挟んで2人席と3人席が並ぶ。これは、通常の新幹線車両と同じだ。
自由席車

デザインの斬新さやゆったりした乗り心地を堪能したいので、どうせなら、指定席車に座りたい。また、3号車のデッキはトイレ周辺に遊び心を持たせた空間としている。詳細は未定のようだが、どんなデザインとなるのか興味津々だ。
 
3号車のデッキ付近
現行の885系「かもめ」は、「リレーかもめ」として博多~武雄温泉駅での運転となる予定だ


N700Sを離れ、オリジナリティーを追求したとは水戸岡鋭治氏の弁。九州らしいオンリーワンの車両とアピールしている。実際の車両に乗車できるのが今から楽しみだ。

資料提供=JR九州
 


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