定年後の再就職「本命が決まらない」時はどうする? 折れずにチャンスを待つ“つなぎ”活用術

定年後、希望する本命の再就職先が決まらないまま焦っていませんか? 1万人のビジネスパーソンを取材してきた大塚寿氏が、シニア向けの仕事で「つなぎ」ながら、次のチャンスを焦らず待つ“次善の策”を解説します。(画像出典:PIXTA)

※本記事で紹介している商品の購入やサービスの利用により、売上の一部がオールアバウトに還元されることがあります。

「サラリーマンの匂い」が生んだ安心感

もし予約したバスに間に合わなかったら、そのままタクシーで万博会場まで行けばいいと思えるほど安心感もあり、緊急時に平常心で対応することができました。

タクシーを降りる際、運転手さんに「もともとサラリーマンだったでしょう」と尋ねると、「はい。60歳で定年になるまでサラリーマンでした」という答えが返ってきました。「サラリーマンの匂いがするからわかりましたよ」と言うと、「東京にも2年、単身赴任していましたよ」とのことでした。

乗務員の当たりハズレを気にする利用者は多く、これだけカーナビやアプリタクシーが普及している現状では、サービス品質の重要性が増しています。そのため、接客マナーの良い定年退職者のドライバーを求める声は、今後ますます大きくなるでしょう。

このようにシニア向きの仕事はいくらでもあります。転職先の仕事や人間関係が予想より悪く、古株からパワハラを受けてストレスが続くようなら、我慢せずにとっとと仕事を替えましょう。

本命の仕事が見つからなくても諦めない

最後に、多くの読者のみなさんが希望する、今の仕事の延長やこれまでのスキルが活かせる仕事についても、少し触れておきます。

業績のよい中小企業で、シニアのスキルを必要とするところはたくさんあります。ところが、これだけITが進化し、AIの時代となっても、求人・求職のマッチングがうまくいっておらず、定年退職者の職業の流動化が滞っているのが現状です。また、単純にタイミングが合わなかっただけ、ということもあります。

本命の仕事がすぐに見つからなくてもあきらめず、いったん別の仕事をしながら、継続的に本命にチャレンジする手もあります。転職エージェントがよく「3ヶ月前だったら、ぴったりの仕事があったのに」と言いますが、逃したタイミングを次の機会で狙うのです。

時給にこだわらなければ、仕事はいくらでもあります。本当に大切にしたいのは何か、セカンドライフをポジティブにとらえ、あきらめず柔軟にベストな仕事を探しましょう。

<ポイント>
セカンドキャリアが希望通りにスタートしなくても、「つなぎ」の仕事をして、次のチャンスに備えよう!

定年5年前からの「やってはいけない」 1万人の体験談からわかった「後悔しない会社人生の終え方」 (PHPビジネス新書)
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著者:大塚寿(作家・エマメイコーポレーション代表取締役)
1962年、群馬県生まれ。株式会社リクルートを経て、サンダーバード国際経営大学院でMBAを取得。現在は、オーダーメイド型企業研修を展開するエマメイコーポレーション代表取締役、オンライン研修「営業サプリ」を運営する株式会社サプリCKO。1万人を超えるビジネスパーソンへのインタビューを行い、著書多数。

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