定年後も自分らしく働き続けたいのに、希望する本命の再就職先がなかなか決まらない。「条件を下げるべきか、待つべきか」と焦りを感じる人もいるのではないでしょうか。
1万人のビジネスパーソンを取材してきた大塚寿氏によると、本命が決まらないのはスキル不足ではなく、単に求人とのマッチングやタイミングの問題であるケースも多いといいます。焦って不本意な選択をするより、視野を広げることが成功のカギとなります。
では、本命がすぐに見つからないときはどう動けばよいのでしょうか。大塚さんの著書『定年5年前からの「やってはいけない」』(PHP研究所)から一部抜粋し、シニアの経験が生きる仕事と「つなぎ」で働きながらチャンスを待つ方法を紹介します。
※本記事で紹介している商品の購入やサービスの利用により、売上の一部がオールアバウトに還元されることがあります。
定年後も働くシニアをどう見る?
最近、企業内でも、街中でも働くご年配を目にすることが多くなっていますが、その姿をあなたはどう感じますか?
いくつになっても仕事がある豊かな社会と感じるか、あんな高齢になっても働かなければならない貧しい社会と感じるか。
感じ方は人それぞれですが、私は“いくつになっても仕事はいくらでもある”象徴だと思います。
ここでは「次善の策」の話をご紹介します。本命の転職先で結果が出なかった時の安心材料としてお聞きください。
使えない若手より使えるシニア
先日、知人がファーストフード店に行った時のことです。75歳くらいのシニア男性が一番忙しいお昼のカウンターをたったひとりでテキパキとさばき、「あの人、絶対ただ者ではない」と感心したそうです。
また、大手派遣会社の先輩の話です。60代女性が電話でアポイントを取るインサイドセールスの職種に応募してきました。この年齢から務めてもらうにはハードすぎるだろうと書類選考で見送るも、何度も応募してきます。
そこで、きっと長続きしないだろうと思いつつ採用したところ、すぐにアポイント獲得件数の社内記録を打ち破りました。最近は100件電話をして1件アポイントが取れれば上出来なのに、その女性は別次元だったのです。先輩は「とんでもない天才が来た」と驚いていました。
つまり、仕事の質やパフォーマンスに年齢は関係ありません。要領を得ない若手より「マシ」どころか、「ものすごくできる」ケースが少なくありません。



