人手不足なのに「50〜60代社員は余っている」のはなぜ? 企業の身勝手な“給与事情”と人材不足のリアル

人手不足なのに、50~60代社員は余っている? パーソル総合研究所の上席主任研究員・藤井薫氏が、企業が若手社員を求め、50~60代社員に過剰感を抱く理由をデータから解説します。(画像出典:PIXTA)

※本記事で紹介している商品の購入やサービスの利用により、売上の一部がオールアバウトに還元されることがあります。

企業は「給与が安い人材」が好き

「令和6年賃金構造基本統計調査」の年齢階級別平均月額給与を見ると、男性ではピークが55~59歳の44万4100円、60~64歳はおよそ8掛けの34万4700円ですが、この額は35~39歳の35万2300円とほぼ同じで、34歳以下よりも高くなっています。

女性の場合もピークは45~49歳の29万8000円、60~64歳はおよそ9掛けの25万9900円で、25~29歳の25万8100円とほぼ同額です。

企業は、「給与が安い人材」には不足感、「給与が高い人材」には過剰感を持つ傾向があります。要するに、企業は給与が安い人材が好きなのです。

定年前後のキャリア戦略-データで読み解く60代社員のリアル (中公新書ラクレ 862)
定年前後のキャリア戦略-データで読み解く60代社員のリアル (中公新書ラクレ 862)

著者:藤井 薫(パーソル総合研究所 上席主任研究員)
電機メーカーの人事部・経営企画部を経て、総合コンサルティングファームで20年にわたり人事制度改革を中心としたコンサルティングに従事。その後、ソフトウェア開発企業の取締役を経て、2017年にパーソル総合研究所入社。2020年4月より現職。

Lineで送る Facebookでシェア
はてなブックマークに追加

編集部が選ぶおすすめ記事

注目の連載

  • ヒナタカの雑食系映画論

    映画『白鳥とコウモリ』松村北斗の“ギャップ”も大きな魅力になる理由。タイトルの意味、原作小説との違いは?

  • どうする学校?どうなの保護者?

    20年間「駆け込み実績ゼロ」の学校も…「こども110番の家」は本当に必要? PTAが直面する理想と現実

  • 恵比寿始発「鉄道雑学ニュース」

    【要注意】東京駅で絶対にハマる「最遠ホーム」と「メトロ乗り換え」の絶望トラップ

  • 海外から眺めてみたら! 不思議大国ジャパン

    「移民」に冷たいのはどっちなのか? スイスの厳格過ぎる学歴選別と、日本の曖昧過ぎる外国人政策