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同世代だけでは、人間関係は細っていく
僕の両親を見ていても、最近つくづく感じることがある。
若い頃からの友人や近所の仲間、同世代の知り合いはもちろん大切だ。ただ、親の世代を見ていると、年齢を重ねるほど、そのつながりは少しずつ減っていくことも現実として見えてくる。
病気になる人もいる。亡くなる人もいる。外に出られなくなる人もいる。気づくと、周りにいるのは家族や親族だけになっている。
でも家族だって、毎日そばにいられるわけではない。相談したいときに、すぐ話せるとは限らない。
だから最近、強く思うようになった。人生後半戦では、同世代の友人だけでなく、下の世代の友人を持つことが大事なのだと。
下の世代の友人を持つことは、未来とつながること
これは若い人に囲まれて若返ろうという話ではない。下の世代の友人を持つことは、未来とつながることだ。時間の流れが違う人たちとつながることで、自分の未来が細らないようにする。
若い人を集めて自分が偉そうにする話ではない。むしろ逆で、教えることもあるかもしれないけれど、教わることのほうが多い。彼らは違う時代を、違う道具と違う言葉で、違うスピードで生きている。
世代の違う人と話していると、自分が知らない道具、知らない言葉、知らない感覚に触れることになる。それは、ときに面倒でもある。でも、その面倒くささこそが、人生後半戦のアップデートになる。
若い人の言葉を無理に真似したり、流行を追いかけたりする必要はない。ただ、自分の時代の常識だけで話さないことは大事だと思う。いまの道具を少し使ってみる。相手の感覚を聞いてみる。まず教わる姿勢を持つ。それだけでも、関係はかなり変わる。
ヨットも一人でも乗れるが、風を読み、離着岸し、海に出るという体験は、誰かと共有すると学びが深くなる。自分より経験のある人、自分より若い人、違う海を知っている人。そういう仲間がいると、海の見え方が変わる。
人生後半戦は、完成した自分を守る時期ではない。自分を少しずつアップデートしていく時期でもある。
この書籍の執筆者:本田直之 プロフィール
レバレッジコンサルティング株式会社代表取締役社長。シティバンクなどの外資系企業を経て、バックスグループの経営に参画し、常務取締役としてJASDAQ上場に導く。現在は日米のベンチャー企業への投資育成事業を行い、各社の社外取締役や顧問を兼務。ハワイと東京に拠点を構え、仕事と遊びの垣根のないライフスタイルを送る。著書・監訳書は「レバレッジ」シリーズなど78冊、累計300万部を突破。



