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「何をするにも面倒」は感情の老化のサイン
たとえば、何をするにも面倒になる。新しいことを覚えるより、いつものやり方で済ませたくなる。何を見ても、何を聞いても、「ふーん」で終わってしまう。
年齢を重ねていくと、本人にもまわりにも、ただの「無気力」にしか見えない様子を隠しきれなくなる人がいる。
感情の老化は、外からは見えにくい。体重や血液検査の数値のように、はっきり見えるものではない。
だから本人も気づかないまま、少しずつそういう方向に寄っていく。
感情の老化とは、怒りっぽくなることだけではない。
本当に怖いのは、面白がれなくなることだ。
何かを見て「面白そう」と思えない。知らない世界に入ってみようと思えない。自分とは違う人の話を聞こうと思えない。若い人の感覚に、一度乗ってみようと思えない。
これは、ただの性格の問題ではない。脳の使い方とも関係している。
衰えるのは身体より先に、感情と好奇心だ
ハーフタイムシフトは、人生の予定を組み直すだけでは終わらない。
※「ハーフタイムシフト」とは、前半戦の勝ち方をそのまま延長するのではなく、一度立ち止まり、人生後半に合わせて戦い方を組み直すこと(編集部注)。
予定を変えても、住む場所を変えても、仕事の量を変えても、自分の脳と感情が動かなければ、結局は慣れた場所に戻ってしまうからだ。
面倒くさい。失敗したくない。今のままで困っていない。もう十分だ。
そう感じること自体は自然だ。年齢を重ねれば、経験も増える。失敗もしてきた。無駄なことも見てきた。だから、何でもかんでも新しくすればいいという話ではない。
でも、その感覚が強くなりすぎると、人生は少しずつ閉じていく。
後半戦の戦い方を変えるには、外側の環境だけでなく、それを動かす自分の脳と感情も使える状態にしておく必要があるのだ。
ここを見落とすと、「変えたい」と思っているのに、なぜか動けない、ということが起きる。
この書籍の執筆者:本田直之 プロフィール
レバレッジコンサルティング株式会社代表取締役社長。シティバンクなどの外資系企業を経て、バックスグループの経営に参画し、常務取締役としてJASDAQ上場に導く。現在は日米のベンチャー企業への投資育成事業を行い、各社の社外取締役や顧問を兼務。ハワイと東京に拠点を構え、仕事と遊びの垣根のないライフスタイルを送る。著書・監訳書は「レバレッジ」シリーズなど78冊、累計300万部を突破。



