定年後に「なけなしの退職金」を投じてはいけない。佐藤優が語る、老後資産を守る一番シンプルな方法

退職金で投資や起業を始めるのは危険? 作家・佐藤優さんは「定年後の投資の成功率はほぼゼロ、60代からは撤退戦である」と警鐘を鳴らします。退職金を失うリスクを避け、老後資産を減らさないための「お金を守る仕組み」を解説します。(画像出典:PIXTA)

※本記事で紹介している商品の購入やサービスの利用により、売上の一部がオールアバウトに還元されることがあります。

おカネを遣わない仕組みを作る

とはいえ、投資活動をまったく否定するわけではない。現実的に考えれば、おカネに余裕がある定年以降の人なら、投資におカネを回すのも選択肢の一つになりうる。

ちなみに私は、郵便局で、日本の国債を購入した。先述の通り国債は、金融商品のなかで最も堅実な商品の一つだ。国が発行している債券だから、国家が滅亡しない限り、「紙クズ」になることはない。

一方、仮に国家が滅亡しても価値がゼロにならないのが金(ゴールド)。しかし、これは価格の変動があり、国債のように利回りが確定しているわけではない。

そのため私は、定年後の、なけなしのおカネを何らかの金融商品に投資するなら、いちばん安心な国債を勧める。

しかし結局、定年後の人たちが資産を増やす最も簡単な方法は、「遣わないこと」だろう。国債の利回りは、他のリスク商品に比べると高くないとはいえ、銀行預金と比べれば高い。増やすためではなく、遣わないための投資先としては、最適だと思う。
定年後の日本人は世界一の楽園を生きる (Hanada新書 010)
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この書籍の執筆者;佐藤優(さとう まさる)プロフィール
1960年、東京都生まれ、同志社大学神学部卒、同志社大学大学院神学研究科修了(神学修士)。1985年に外務省入省。英国の陸軍語学学校でロシア語を学び、その後、モスクワの日本国大使館、東京の外務省国際情報局に勤務。2002年5月に鈴木宗男事件に連座し、東京地検特捜部に逮捕、起訴され、無罪主張をし、争うも2009年6月に執行猶予付き有罪確定。2013年6月に執行猶予期間を満了し、刑の言い渡しが効力を失った。『国家の罠』『自壊する帝国』『交渉術』などの作品がある。
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