「70歳になってこんなに強くなってどうする!!」……林真理子でも「もう働くのはいいかな」と思う瞬間

「70歳を過ぎても働く場所があるなら誇りに思っていい」と語る林真理子さん。一方で、ふと「もう働くのはいいかな」と思う本音とは? 仕事を続ける楽しさと、時間とお金に余裕を持って暮らす「楽しい隠居」という生き方を紹介します。(画像出典:PIXTA)

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“楽しい隠居生活”という生き方

それでも「もう働くのはいいかなー」という人も多いに違いない。そういう人に対して無理強いはしない。

私の友人(男性)は先日、

「引退してからは、楽しい隠居生活をしています」

というメールをくれた。

「楽しい隠居生活ってどういうこと?」

「好きな時に起きて、好きな時に寝る、そして好きな音楽を聴いたり、好きな本を読む。若い時と違っているのは、お金と時間がちゃんとある。っていうことかな」

理想のリタイア生活ということか。しかし「楽しい隠居」というのはいい言葉だ。

よく落語でも何かあると、

「ひとっ走り行って、横丁のご隠居に聞いておいで」

ということになっている。

隠居には穏やか、という意味も含まれている。品があって穏やかな老人、音楽や本を楽しむ教養ある人。

もし完全にリタイアするなら、これをめざしたいものである。

80代になるとたいていボケるか死ぬ。70代は神様から与えられた特別な時間 (幻冬舎新書 803)
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この書籍の執筆者:林真理子 プロフィール
1954年、山梨県生まれ。82年エッセイ集『ルンルンを買っておうちに帰ろう』が大ベストセラーになる。86年『最終便に間に合えば』『京都まで』で直木賞、95年『白蓮れんれん』で柴田錬三郎賞、98年『みんなの秘密』で吉川英治文学賞、2013年『アスクレピオスの愛人』で島清恋愛文学賞、20年、菊池寛賞、22年、野間出版文化賞を受賞。18年、紫綬褒章を受章。22年、日本大学の理事長となる。

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