老いて「雑に扱われる人」には理由がある。林真理子が語る、70代から冷遇されないための「品格」

「若い頃と同じ感覚で行動して恥をかいた」という経験はありませんか? 作家の林真理子さんが、70代になってたどり着いた見栄を捨てる生き方や、歳を重ねても品格を保ち、周囲から一目置かれるためのヒントを紹介します。(画像出典:PIXTA)

※画像はイメージ(画像出典:PIXTA)
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「若い頃と同じ感覚で行動したら恥をかいた」「良かれと思ってやったことで周囲から浮いてしまった」——年齢を重ねると、ちょっとした配慮の欠如や世間体への無知から、思わぬ失敗をしてしまうことがあります。

72歳を迎えた作家の林真理子さんは、過去の苦い失敗や散財の経験を経て、70代からは見栄を捨て、周囲から痛いと思われない「品格ある身の処し方」を意識しているといいます。

本記事では、林真理子さんの著書『80代になるとたいていボケるか死ぬ。70代は神様から与えられた特別な時間』(幻冬舎)より一部抜粋し、歳を重ねても痛い人にならず、世間に邪慳(じゃけん)扱いされないための品格を保つヒントを紹介します。

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ファストファッションをよそゆきに着てはいけない

先日ある集まりに行った時、来ている人の何人かがボーダーのカットソーを着ていることに驚いた。あのファストファッション・ブランドのものだ。

もちろん私も、よくそのブランドのものを買って着ているが、それは家の中でのことに限られている。ファストファッションは、プロポーションがよく肌がピチピチの若い人なら上手に着こなせるが、年配者となるとそうはいかない。

先日、表参道のZARAで可愛いスカートを買い得意になって着ていたら、地下鉄のはす向かいの席に、同じものを着ていた若い女性がいてとても恥ずかしかったことがある。向こうもとてもイヤだったろうが。

さて年配者はきちんとした場所に行くことがまだある。ホテルとかちょっとした外食に、くたびれたボーダーだとちょっと悲しい。それなりの応対しか受けられない。

若い時なら邪慳(じゃけん)に扱われても仕方ないと諦められるが、年をとってからの邪慳は本当に心に突き刺さる。過去、服装に手を抜いたばかりに、とてもイヤな思いをしたことがある。

それ以来、流行遅れのものでも、いい素材のきちんとした格好を心がけている。ファストファッションで外出するのは、せいぜい近くのスーパーまでと決めておかないと、ずるずるビンボーったらしい年寄りになってしまう。

ノースリーブを着てはいけない

がりがり黒おばさんが、なぜか大好きなのがノースリーブ。確かにアカぬけて見えるが、シニアの二の腕は艶がなくカサカサしている。ジムで引き締めていたとしても、それはそれで貧相。

ある時、熟女好きのある男性が、

「カラオケでタンバリン叩いてくれる時、ノースリーブの二の腕がちょっとたるんでて、それがぶるぶるするのがたまらなくセクシー」

と打ち明けてくれたことがある。しかし彼女たちは40代、せいぜい50代。70代がぶるぶるさせるのは無理がある。

ただしイブニングは別かも。タルタル腕も、カサカサ腕も、貫禄というお褒めの言葉によってすべて消え去るから不思議だ。

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高齢になって急に着物を着てはいけない
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