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行動7:子どもと一緒の時間はスマホを我慢
「僕を放って、スマホに夢中になっている」と子どもががっかりしないよう、子どもと一緒の時間はスマホを触らないようにしている治幸さん。「でも、妻はスマホを見るんです。妻いわく、だらしない母親がいてもいいという反面教師の姿を見せたいそう。とはいえ、食卓を囲む時はやめてほしい。『やめてよ』というと角が立つので、『あ、妖怪スマホお化けが出た』と茶化すんです。どうすれば家族でいい雰囲気を作れるか考えます」
肯定的なリアクションは、大人にとっても省エネに
治幸さんがリアクションの理想像に掲げるのは、サンシャイン池崎さん。前向きなリアクションと、珍回答を連発して場を和ませるところに惹かれるそう。「子どものやることに、いいねが言えない時もあります。やっていることが、つまらなく感じるときもある。でも、僕自身がしょうもない子ども時代を過ごしたから、それが理解できるんです。自分の中の檻(おり)を外して、子どもと一緒の目線でアホになり、演じる。そういう心構えを大切にしています」
そんな治幸さんは、陽生くんの苦手なことにも肯定的に返しています。
「うちの子は水泳と鉄棒が苦手ですが、できなくても困らないって一緒になって笑っています。僕自身幼い頃に苦手なことがあったし、大人になってもありますから。将来必要になれば、本人が努力するでしょう。もしどうしても向き合わないといけない時が来たら、本人にどうしたいか聞いて、『手伝えることがあったら教えてほしい』と伝えます」
子どものさまざまな行動に対して、毎回リアクションを考えるのは大変な作業。「肯定的なリアクションを習慣化すると、子どもにポジティブに働くだけでなく、大人にとっても省エネ。後から『言い過ぎたかな』という後悔も減るはず」と治幸さん。
天才少年とうわさされる子どもが育つ背景には、本人のやりたいことに全力で寄り添う大人の姿があるのかもしれません。 大森治幸さんプロフィール
福井県在住。全国紙の新聞記者を経て、現在は福井県内で公務員として働く。自身も周囲から肯定されて育った経験から、「世間の常識や年齢にとらわれず、どんな興味も全肯定して面白がる」という教育観を持つ。一人息子に対して「勉強しなさい」と強制せず、日常の言動に全力で「リアクション」することで自走力を引き出す新しい子育てを実践中。
この記事の執筆者:
結井 ゆき江
フリーランス編集・ライター
フリーランスの編集者・ライター。中学受験雑誌の編集者として勤務した後に独立。小学校で発達障害グレーゾーンの児童をサポートした経験から、教育分野を中心にライターとして活動する。
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