大学受験の満足度を左右したのは「子どもの意思尊重」と「早めの情報収集」
2026年度の大学受験を振り返ると、保護者の納得感を左右していたのは、合否結果だけではありません。子どもの意思を尊重し、親子で話し合いながら進路を選べたかどうかも、大きなポイントとなっているようです。大学受験で「後悔していない」家庭が87%
今回の調査では、大学受験について「後悔していることはまったくない」が44%、「後悔していることはあまりない」が43%でした。合わせると、87%の家庭が『後悔はほぼない・全くない』と回答しています。
後悔を減らす鍵は「子どもの意思尊重と話し合い」
保護者の声からは、大学受験で納得感を得るためには、単に早く勉強を始めるだけでなく、子どもの意思を尊重しながら話し合いを重ね、親子で情報を整理することが大切だと分かります。
後悔が少ないと感じているのは、最終的な志望校の決定を子どもの意思に任せることができたからです。親として意見を伝える場面はありましたが、押しつけるのではなく一緒に情報を整理しながら話し合えたことで、本人が納得して受験に向き合えました。また、共通テスト対策を早めに始めたことで直前期に焦らずに済み、精神的にも安定して受験を迎えられたことが大きかったと思います。(ミナミノさん / 神奈川県 / 現大学1年生女子 / 保護者)
子供が主体性を持って受験に臨んでくれたので良かったと思っています。第4志望でしたが本人はやり切って満足しているのでそれも後悔がない理由です。(たらこパスタさん / 愛知県 / 現大学1年生男子 / 保護者)
受験校や学部については親が一方的に決めるのではなく、本人の希望を中心にしながら何度も話し合って決めました。高校や塾からの情報も参考にしながら共通テスト対策を早めに始めていたため、直前になって慌てることも少なく、結果として納得できる形で受験を終えられたと感じています。(みやひろさん / 大阪府 / 現大学1年生男子 / 保護者)
「早めの情報収集・学校見学」が親子の話し合いを支える
子どもの意思を尊重しながら受験校を決めるためには、親子で話し合う材料を早めに集めておくことも大切。後悔が少ない理由として、「早めに情報収集・学校見学をした」と回答した家庭は36.8%でした。これは、先ほどの「オープンキャンパス・学校説明会が最も参考になった」という結果ともつながります。高校2年生の頃から少しずつ情報を集めてオープンキャンパスにも足を運び、時間的な余裕を持って志望校を考えられたことが大きかったです。親の希望を押しつけるのではなく、最終的な判断は子どもに任せるように意識しました。そのうえで、進路や勉強の進み具合について親子でこまめに話すようにしていたので、「もっとこうしておけばよかった」という強い後悔はあまり残っていません。(かなとさん / 福岡県 / 現大学1年生男子 / 保護者)
早い段階で複数の大学を実際に見て回り、本人が「ここに行きたい」と思える環境を自ら見つけ出せたことが、最後まで学習意欲を維持できた最大の要因だと思います。親はあくまでも情報提供とスケジュール管理に徹し、最終的な選択は全て本人の意思に任せたことで、結果に対しても家族全員が納得感を持つことができました。(はまさん / 神奈川県 / 現大学1年生女子 / 保護者)
大学受験では、志望校を決めるまでに確認すべきことが多くあります。高校2年生から少しずつ情報を集めていたので、志望校についても早めに方向性を決めることができました。また、最終的には子どもの気持ちを大切にしながら、家族でよく話し合って進められたのも良かったと思います。親としても必要以上に焦らず、見守る姿勢を意識していたことで、子ども自身が納得できる受験になり、結果として後悔はあまりありません。(スロウライダーさん / 静岡県 / 現大学1年生男子 / 保護者)
高1・高2のうちから少しずつ大学を調べたり、オープンキャンパスに参加したりしておけば、子どもも「何を学びたいのか」「どの環境なら前向きに通えそうか」を考える時間を取りやすくなります。保護者にとっても、学費や通学、受験スケジュールなどを確認しながら、現実的なサポートを考えやすくなるでしょう。
実際に、後悔している家庭の回答では、「もう少し早い時期から受験を意識して計画的に準備を進めていれば、志望校の選択肢も広がったのではないか」「高2の段階で志望校をある程度絞り込み、それに合わせた勉強方針を決めておけばよかった」といった声が複数見られました。
早めに動くことは、単に勉強時間を増やすためだけではありません。子どもが納得して志望校を選び、親子で前向きに受験へ向き合うための準備でもあります。納得のいく大学受験にするためには、子どもの意思を尊重すること、そのために話し合うこと、そして話し合うための情報を早めに集めておくことが重要だといえるでしょう。



