【中学受験】「入塾直後の疲れ」は慣れる? 無理のサイン? 偏差値別“宿題の捨て方”と親の関わり方

中学受験で塾に通い始めた小4。睡眠不足や疲労感が続くのは一時的なものか、それともキャパオーバーなのか。入塾直後に疲れやすい理由と、親ができる現実的な調整方法を受験指導の専門家が解説します。(画像出典:写真AC)

慣れるか無理か……親としてどう判断すればいい?

入塾直後はつらくても、数週間から1〜2カ月ほどで徐々にペースをつかめる子も少なくありません。一方で、時間がたっても疲労感が抜けず、生活リズムが整わない場合は注意が必要です。

判断の1つの目安は、「回復する力」があるかどうかです。週末にしっかり休めば元気が戻る、睡眠時間を確保すれば表情が明るくなるのであれば、一時的な負荷の可能性が高いでしょう。

しかし、睡眠時間を確保しても疲れが抜けない、食欲が落ち続ける、好きなことへの意欲が戻らないといった状態が続く場合は、キャパオーバーと考えられます。意識的にペースダウンを促す判断が必要です。

<子どもが見せるキャパオーバーのサイン>

・好きなことへのやる気の低下
・朝が起きられない
・食欲が落ちた
・顔色が悪い
・週末休んでも回復しない

など

「一時的な疲れか」「無理をしているのか」を見極めるポイントは、時間とともに改善しているかどうかです。改善の兆しが見えない場合は、早めに調整することが、結果的に長く走り続ける力につながります。

子どもの就寝時間を確保するために、親ができる現実的な調整とサポート

では、子どものキャパオーバーに気付いたらどのようなサポートができるでしょうか。まず大事にしたいのは就寝時間の確保です。小4であれば、遅くとも22時就寝を目指したいところです。

ここでは、生活スタイルを整え、負荷を軽減するために保護者ができる調整方法をいくつかお伝えします。子どもが22時就寝を可能にする、親ができるサポート3つ

1. 塾の宿題を間引く(全部はやらない)

負荷を下げるために、「全て完璧にやろうとしない」という選択肢を持たせましょう。

塾の宿題量は“ホテルのビュッフェバイキング”と例えられるほど膨大です。100%こなせている子は実は多くありません。

塾側も「宿題が少なすぎる」と言われることを避けたい事情があり、ある程度“多め”に出されているのが実情です。「全部やりきれなくて当然」くらいの気持ちで構えることも大切です。

ただし、やみくもに減らすのではなく、理解度に応じて取捨選択することが前提になります。宿題は、授業で理解しきれなかった部分を補う役割もあるからです。

目安の1つが、塾内模試の偏差値です。偏差値60以上であれば、授業内容が学力におおむねマッチしている状態と考えられます。授業中に大半を理解できているなら、応用問題や量をこなす課題を間引いても、大きく遅れる可能性は高くありません。

一方、偏差値40未満の場合は、授業内容が難しく感じられている可能性があります。この場合は量を減らすよりも、基礎問題に絞って確実に理解するなど「質を優先する」工夫が重要です。どこでつまずいているのかを整理することが先決です。

2. 家から近い塾に転塾するorオンライン塾や家庭教師に切り替える

通塾に時間がかかることが、就寝時間が遅くなる理由となることもあります。その場合、家から近い塾、あるいはオンライン塾や家庭教師など移動時間を短縮する方法を検討するのも一案です。

大手塾の小4のクラスなら、19時半には終わるところが多いでしょう。家から近ければ、20時前に帰宅し、21時半~22時には就寝することもできると思います。

仮に片道の通塾時間が1時間近い場合、往復で2時間の移動時間がかかっていることになります。その時間を家での勉強時間や睡眠時間に充てることで、体力面の負担を軽減できるはずです。

3. 塾以外の習い事を整理する

物理的に時間を生み出すためには、塾以外の習い事を減らす方法もあります。

ただし、好きな習い事は子どものストレス解消になっている場合もあります。趣味として続けられる範囲に回数を減らす、オンラインでの習い事に変えるなど、子どもの気持ちを聞きながら調整できるとよいですね。
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