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もし愛子さまが天皇になったら何が起きるのか
女性天皇は生涯独身か、あるいは皇族と結婚した未亡人のどちらかであり、即位後には結婚も出産もしないことを強いられました。女性の幸せは結婚と出産とは言いませんが、女性天皇にはこうした制約がありました。
これは男系男子による皇位の継承を守っていくうえで、新たな火種を作らないための制約です。別の言い方をすれば、10代8人の女性天皇がおられたおかげで、皇統は維持されてきたのです。
自分を捨てて制約に耐えた8人の苦労や悲しみを思えば、今の時代において、「女性の天皇もありではないか」などとは軽々しく言えないはずです。
もし愛子さまが天皇になられた場合、愛子さまに歴史上の女性天皇と同じ苦労や悲しみを味わわせることにならないとは言い切れません。
「愛子天皇」を待望する方々、もっと深く「女性が天皇になった場合」を想像してほしいものです。
皇位継承の安定を図るために女系天皇を認めようという議論がありますが、それは安定ではなく、皇統破壊です。女系天皇が誕生した時点で皇統の歴史は終わり、日本はこれまでとは違った「異質の国」になってしまいます。
「愛子天皇」の実現は皇統を途絶させ、やはり日本を「異質の国」にしてしまいます。
歴史上の女性天皇たちの生きた姿に思いを馳せることなく、女性天皇、女系天皇を議論することは厳に慎まねばなりません。
この書籍の執筆者:竹内久美子 プロフィール
1956年、愛知県生まれ。作家、動物行動学研究家。京都大学理学部卒業。同大学院で日高敏隆教授に動物行動学を学ぶ。博士課程を経て著述業に。『そんなバカな!』(文藝春秋)で第8回講談社出版文化賞科学出版賞を受賞。主な著書に『女は男の指を見る』『本当は怖い動物の子育て』(以上、新潮新書)、『パラサイト日本人論 ウイルスがつくった日本の心』(文藝春秋)、『皇室論 なぜ天皇は男系でなければならないのか』(方丈社)など。



